第22回 彩匠認定式 「早春の門出」 無事開催

3月5日(日曜日)

今日は本当に暖かい・・・ 春が来てますね。

彩匠では、一週間前の2月26日日曜日に、昨年は泣く泣く中止にした認定式「早春の門出」を無事に開催し終える事が出来ました。

今年も開催まで、ドキドキハラハラすることが・・・ 諸事情あって一週間延ばしたり、予定していた技術披露者が参加出来なくなったり、準備の段階で、教室の動きを止めざるをえない事があったり・・・

当日の朝を迎えるまで、ハラハラしどおしでしたが、元々のチームワークの良さで、済んでみればなんてことなく、無事会を終える事が出来ました。 これはひとえに、参加者全員の気配りと、スタッフの出来の良さ!! 回を重ねているとはいえ、互いに無言でもフォローしあえる間柄。本当に感謝です。

今年は認定者も、実は参加者も少なめの会になりましたが・・・ 

認定を取るまで、長年コツコツとお稽古を重ねて来て、この日を迎えられた方が、学院長から認定証を受け取る時に流した涙に、開場一同感動!! 生徒さん同士が近い彩匠では、人の頑張っている姿、悩んで苦しんでいる姿は、自分の事のように感じられます。だからこそ、認定式は心の底から、お互いの頑張りをたたえあえるのだと思います。 皆がジーンときちゃいます。 

そして、同じように長い道のりを振り返った謝辞には笑いあり涙あり!!

いい仲間だなぁ~ と心底思う瞬間です!

そして、いつもなら二組並ぶステージ上での技術披露 モデルがいるとはいえ、今年は着付け師が一人で披露。 それもつい先日まで、振袖のお稽古に明け暮れていたにもかかわらず、訪問着を着せ付けます。 補正も違うし、衿合わせや衿の高さ、帯の高さに、一番シンプルで美しいけれど、ごまかしのきかない二重太鼓の帯結び・・・

後日談ですが、普段汗をかく事のない方が、大汗をかいたそうです。(勿論マスクやフェイスシールド着用のせいもありますが・・・) 「私ってこんなに汗かけるんだ!!」と思ったそうです(笑)

技術披露者と共に、成人式着付けをした仲間や、試験の為にモデルになった仲間、彩匠でお稽古を始めるきっかけを作ってくれた仲間等からの、応援メッセージも素敵でしたね。

その後今年は、着付け師講師の提案「羽織り物」についての実物を見ながら、色々学びましたね。

さて、その後は、皆のお楽しみゲームです。「幸せ探し」と題した今年のゲームは・・・

美しい振袖と帯の中にある「幸せ」=「柄」を探しました。 テーブルごとに一応隠されている振袖と帯を見て、柄を見つけ出す。沢山みつけれたテーブルが勝ちです(笑)

「柄」と聞いて、「えっ!試験」といった方がいましたが(笑) 単に柄の名前と意味だけ覚えるのは・・・確かに試験かもしれません。 が、柄にはそこに込められた思いや願いがあります。 その思いや願いを柄からくみ取ることが大切。 日本人特有の素晴らしい感性だと思うんです。

だって、打ちかけの裾綿・・・嫁に出した娘が苦労をしても、せめて眠るときだけでも暖かいように・・・なんて、泣けませんか!?柄だって同じです。

各テーブルでの発表を、やけに慎重に終えた後(笑)、 「では、各テーブルで、ご自身の幸せ探しをして下さい」と言われた後は、ワイワイといつもの調子に戻り、互いの着物や帯を見て、持ち主本人が気づいてなかった所まで、幸せを探しあいっこしてましたね。

年齢も環境も様々な面々が、互いの努力を称えあい、自分を振り返り、今年一年の目標を個々に定め、まい進する決意を新たにした一日でした。

普段から互いの着物姿は見慣れていますが、やっぱり礼装の着物姿は別格!! 皆華やかで美しい。 

でも、大事なのはやっぱり「自分らしさ」ですね。 

最後に、お姉さんの言う事をしっかり聞いて、助けてくれた可愛い二人の妹の2ショットをどうぞ(笑)