第12回 彩匠 認定授与式 「早春の門出」開催

  

3月19日(木曜日)

こんにちは 日付を打ち込むと、自分で驚位いお久しぶりです。 認定式が済んだら、ゆっくり出来るかも・・・なんて、密かに思っていましたが、どうも勘違いだったようで、その認定式のお話も今日になってしまいました。 一ヶ月も前なんて、ホントに驚きです。

そう去る2月17日の日曜日に、今年の認定授与式無事終了しました。 今年も一年間頑張ってお稽古をして、認定を授与される方々、着付け師の更新をした方々、そしてそれぞれのお稽古を頑張っている方々や、一年間の彩匠の行事に関わってくださった方々が一同に集まりました。 

普段から着物を着て行動することの多い我が彩匠ですが、この日はなかなか普段では着ることの無い「礼装・略礼装」のお着物で勢ぞろいです。 やっぱり訪問着・附け下げ・色無地等の着物が集まると、帯も着物に伴い豪華になるので、本当に会場が華やぎます。

   

 

テーブルごとの写真やっぱり華やかですね!! 「始めまして」の方もまぜこぜにして、席を決めるのですが、皆仲良くなってくれるので、とっても助かります。 新しい出会いもあるしね。

さて、認定授与式の様子は・・・ 3級から順によばれ、2級、1級、上級の助教授、そして、着付け師、更に着付け師更新と順に舞台に上がり、学院長から賞状や、着付け師のカードをいただきます。 

   

        一部の方の授与の様子です。

 そして今年は若い生徒さんが謝辞を述べてくれました。

第一部が認定証の授与式で、第二部からは認定授与者の中から四名の方が舞台の上で技術披露をしてくださいます。 とっても緊張すると思いますが、今年の四人は肝が座っているように見えました。 勿論沢山のお稽古をしてきたからこそ、あがることなくいつものように平常心で技術披露して下さったのだと思いますが!! 

 一組目は2級のMさんが略礼装の自装を、帯はお道具を使って、二重太鼓を見せて下さいました。 そして、そのお隣で1級のkさんが振袖の着せ付けを、帯はふくら雀を結んでくださいます。 

     

Mさんは若いですが、とっても落ち着いていて、一つ一つを確実に丁寧に着ていましたね

    

練習では一番「あ~無理!」と言ってたKさんでしたが、細部まで気を払ってましたね

 二組目は上級の助教授をとられた、Mさんが留袖の自装を。 着付け師を撮られたMさんがモデルさんに振袖を着せ付けてくれます。帯結びはモデルさんのイメージや体型に合わせた、変わり結びを見せて下さいました。 

     さすがに上級の助教授をとられただけあります。着ている途中も美しい・・・ 手際が良かったですね。

    着付け師は、着せてもらう人が疲れてしまわないように、短時間で綺麗に、楽に、その人らしく仕上げることも勿論大事ですが、着物を着る緊張感からの開放も大切です。 リラックスできるように楽しく笑顔でお話ししながら着付ける。というのも大切な技術です。和やかな着付け風景を見せて下さいましたね。

さあ、認定者が、頑張ってくださった次は、講師や着付け師が頑張る番です。今年の提案は、「困った時のひと手」と題し、あってはならないのですが、出かけた先でのハプニングや着崩れた時のお直し方法を皆さんの前で実際にやり、見ていただきました。

 長襦袢のお袖が着物のお袖より長くて、覘いてしまったときの応急処置。原因は・・・着物と長襦袢のお袖や裄の寸法が合っていないときや、残念ながら着る時に、背中心がずれてしまっているとこういう事がおこります・・・ どうやったら目に付く煩わしさから開放されるでしょうか!?

  ハプニングです!! お太鼓が、ドアノブにひっかかって、外れてしまいました。 又、お太鼓のかえりが短いのに帯締めの位置が悪いと外れることもあります。 いざというときの為、着物のときはバッグに忍ばせておきたいものは何だったでしょうか!?

 締めたはずの帯が緩んできて・・・ ご飯沢山食べれる!! との喜びの声もありますが・・・ 本人が一番気持ち悪い、二枚の帯をしっかりと締めなおし、あまりの帯をしごき、あいた空間にちょっとした詰め物!! 舞台の上で、緩かった帯がしまってゆく様は圧巻でしたね!!

  他にも沢山の困った時のお直し方法。勉強できましたね。勿論綺麗に着て、綺麗に帰ってこれるのが一番イイに決まってますが! お友達が困っていてもお直し手伝ってあげられますね。 一般に人前に出るモデルと言えば、人より綺麗な状態ですが、今回のモデルは舞台袖で、あえて着崩してから舞台の上に登場です。が、総勢6名のモデルさんは、皆二つ返事で引き受けてくださり、一人で何箇所もの着崩れを、その直しを見せて下さいました。 有難うございました。

さて、最後はお楽しみのゲームの時間です。 全員参加!! 今回は「細く 長く 美しく」と題し・・・なんとテーブル対抗のりんご皮むき競争です。

               誰一人、涼しい顔でテーブルに座っていられません。強制的に全員参加で挑戦です。りんごの皮むきなんて・・・と思っていたけど、皆めちゃくちゃ楽しかったようです。私も楽しかったです。

   楽しそうでしょ!!

  長さを比べるもの必死です。

   優勝したテーブルには、皮をむいたりんごを切り分けていただき、王冠をかぶせていただいたりんごを、学院長から受け取ります。 そして、テーブルに帰ると、頭に王冠を乗せ、ハイポーズ!! 司会者無視の暴挙に出ました。 なんと優勝したテーブル・・・準備した裏方の集まり!! 「普通遠慮するよね~!!」「いいえ、何でも勝負は真剣です!」 ハイ、私もその一人でした!! あ~楽しかったね!! 

こうやって見ると、つくづく彩匠には、様々な年代の方がいて、お稽古を始めた理由も、目指すところも様々です。 でも皆が本当に互いに気遣いあっという間に仲良しになってしまう。 これだけ沢山の女性が集まっているのに、個々に見るとそれぞれ本当に個性的な方ばかりなのに・・・ 他所の方から見ると「不思議ですね~何で皆そんなに仲がいいんですか?」と言われますが・・・ わかりません!! でもこれが彩匠の姿です。 

今回の認定式も皆手作りです。 それぞれが、得意な分野をおのずと持ち寄り、忙しい方たちも「私の立場で出来ることありませんか?」「打ち合わせに出れなくても出来ることあったらしますよ。何かありますか?」と自ら申し出てくださいます。 ありがたいなあ~!!と心底感謝しながら・・・「じゃあこれやって!!」と遠慮もせずに頼む私。ちゃんと駄目な時は「それはちょっと無理。違うこと無いですか?」とかえってくるから安心して頼めます。 ホント感謝感謝です。 皆アリガトね。

展示のお着物も、「久保田一竹さんの着物を皆に見せたい」と思いついた私のわがままに。「いいですよ!!」と答えてくださり・・・教室に二日前に届きました。 実はそんな簡単なことじゃないんですよ!! 恐ろしくもありがたいことです。Sさん本当にありかとうございました!! 来賓に体調の悪さを抱えつつも来て下さり、温かい言葉を下さったk先生有難うございます。 会場のスタッフの方々も、「今年は又、何をするんだか・・・」と毎回不安を感じさせていると思います。 が、いつも暖かく支えてくださり感謝しています。 今年も「早春の門出」 沢山の方々に支えていただき無事終了しました。 又、一年それぞれの目標に向かって頑張りましょう!!