彩展開催
1月23日(水曜日)
こんばんは 寒いですね・・・ 寒いというか冷たいというか・・・ 暖冬と言ってもやっぱり冬は冬だなあ。
先日我が彩匠は、年に一度の展示会「彩展・いろどり展」を18日(金曜日)から20日(日曜日)に開催しました。 そうです。最終日には朝から雪が降り積もって・・・ 「あ~今日は誰も来ないかな・・・」なんて不安は全くあてはまらず、雪の日も含めたくさんのかたに来て頂きました。
そもそも我が彩匠は着物の教室であって、呉服屋ではありません。
世の中一般的には着物、着付け学院でも、技術指導と物販との両輪での経営が多い中、我が学院長は、長年の経験により、余分な物販は断固としてしたくない。とのポリシーをお持ちです。 現にこういった会をするようになって、わずかな時間しか経っていません。 では、なぜこのような展示会をするようになったか・・・
着物が自分で着られるようになると、誰しも着るものが欲しくなります。 ご自分でお持ちなら(お母様から譲られたもの等も含め)よいのですが、新しいものを買い求めたくなります。 「先生、着物買ったんですよ。見てください」と必ず持ってきて、見せてくれます。 きちんとした物で、適正な値段なら良いのですが・・・ 正直「これは・・・」と頭を抱える物を見せられることが本当に多いんです。 でも、買ってしまった以上がっかりさせる事は、なかなか言えません。
「着付けを教えて、後は知らん顔して、失敗の買い物をさせておくのは、学院として、講師として、生徒に責任が取れていないのでは・・・」
買い物をする場所はどこでも構わない。 ただしちゃんと物を見分けられる目を持って欲しい・・・ その為に必要な知識と、しっかり触り、感触を覚える。良いものを見比べる事の出来る環境。 そしてそれぞれの専門家。 それらのものが全て整い、勉強をすることの出来る場、また必要なものがあれば、安心して購入の出来る場・・・それがこの会を開催する目的です。
中にはどうやっても手の届かない高価なものもあります。 でもそういったものも、間近で見て、手を触れて、専門家に説明をしてもらう。 仲間と一緒に格合わせや、コーディネートを勉強する。 小物あわせでもその場にいる全員が、自分のことのように一生懸命考えている。 誰も強制しているわけではないのに、自分の勉強の為、といって、三日間ずっとこられる方もいる・・・ たとえ帯締め一本、帯揚げ一枚でもちゃんと使ってもらいたい。だからきちんとコーディネートできないものは、どんなに欲しくても売ってもらえません。だから購入希望者は大荷物になってしまいます。 中には話しているうちに「やっぱり、着物を取りに帰ります。」なんてことも・・・
説明に来てくれている男性陣もいつの間にか、もう何年もの知り合いのように、そこにいるのがとっても自然になっている。 皆が、自由気ままにしていながら 不思議と調和の取れている空間・時間・人の和に、時々第三者のような気分で全体を見回す私は感動を覚えます。
楽しい時間を今年もありがとう。 お手伝いの男性陣 本当にありがとうございました。 お疲れ様でした。 協力してくださった多くのメーカーさん。ありがとうございました。 期待にこたえれなかった多くの点 本当にごめんなさい。 またそれぞれの担当者の方々。わがまま勝手ばかり言いました。ごめんなさいね、ありがとうございました。 感謝しています。 本当に多くの人々の助けを借りて3日間の彩展 今年も開催できたこと本当に感謝しています。
さあ、新しいものを手に入れた人は、作り手の思いにちゃんと応えれるように・・・ 決して箪笥の肥やしになどせぬよう、身に付けて、着物ライフを楽しんでくださいね。