成人式 こぼれ話1

1月14日(月曜日)

こんばんわ 昨日今日の二日間 日本全国で成人式が行われました。 そうです成人式無事終了です。

岡山は昨日13日に行われました。 我が彩匠からも着せ付けに行きました・・・ 朝3時半からと、5時半からの二箇所へ出向き、教室でもお正月明けに申し込みのあったお嬢さんの着せ付けをし、依頼されているお直しの会場へ出向き、その後 学院長と私は、帰ってくる衣装の片付けに追われ、家にたどり着いたのは夜7時をまわっていました。

そうです。本当に体力勝負です。 指は腫れ上がり、物がつかめません。 体中が筋肉痛・・・特に腕は上がらなくなります。  不思議なもので、全部が終わった!! と、思った瞬間から自分の体の悲鳴が、痛みが感じられるようになるんです。 それまではぜんぜん平気なんですが・・・  「皆が、楽しかった~!!」と感想を聞かせてくれるのが本当に嬉しい・・・一緒に頑張ったスタッフの仲間で、お互いに健闘を称えあえるのが嬉しい・・・

成人式・・・人生の大きな節目。 テレビで報道されるのは、荒れた成人式の様子・・・ 複雑に思います。 成人式の只中に、新成人の只中にそのとき居合わせる者として・・・  確かに昨日もチボリの外では派手な車から大音響が鳴り響いていました。 会場内もタバコの吸殻が、散乱していました。 警察の方がたくさんおられたし、警備は物々しいものがあります。 でも・・・ 私が出会った素敵な子供・・じゃなく立派な大人になった彼、彼女の話をお伝えします。

 <朝五時半に袴を着せた彼>                                                      なんと全身に刺青があり、頭は金髪。 正直ちょっとビックリ!! けれど恥ずかしそうでも、きちんと挨拶をしてくれた。 他愛も無いことを話しながら、着せ終わったら「ありがと、行って来ます」と元気よく出かけて行った。 会場で、ベンチに座っている彼と再会。声をかけて見る。ところが・・・私がわからず。(仕方ない。着せるときはジーンズにTシャッ、会場には着物で行く) でも嬉しそうにしてくれて、「ワイ 変になってないよな」と聞いてくれた。チックするも大丈夫!私も一安心。  衣装返却時には、ちゃんとわかってくれて、なんと子供さんを紹介してくれた。 ニコニコ笑う可愛い子を大事そうに、愛おしそうに、自慢げに紹介してくれた。何だかそこにいた全員がスゴーク幸せになった。 残念ながら末広(扇子)を家に忘れてきていた。 「明日以降でもいいよ、今日は疲れただろうから。」と言われているにもかかわらず、「いや、今日ちゃんと持ってきます。」と言い、本当に時間内に届けてくれた。「すみませんでした。」の言葉と共に・・・  人は見かけで判断してはいけない。 わかっていてもなかなか難しい・・・ けれど彼は身をもって教えてくれた。 誰より礼儀正しく、奥さんと子供さんを大切にしている。 立派な新成人。 「おめでとう」と「ありがとう」を・・・

<産後なんです・・・ 着せ付けた彼女>                                               先生、次の方産後間もない方ですから・・・よろしく。との言葉と共に現れた彼女。すらっとしているも、他の子のように、髪を結い上げたり、しっかりしたメイクをしてもいない。 着物は貸衣装ではなく、お持ちのもの。 着せながら話をする。「子供さんどれぐらいなの?」「2ヶ月です」「大変でしょう?」「ハイ。でも可愛くて、可愛くて。」六年生の息子を持つ私もだが、特に最初の子は初めてだから、なかなか余裕を持って子育てをするのは難しい・・・ ところが、若いお母さんの彼女は、可愛くて仕方ないという。 余裕があるのだ。 「母乳しか飲まないから余計独り占めできて嬉しいの。」確かに独り占めだけど・・・代わりがきかないから、お母さん大変なはずなんです。 私もそうだった・・・ 哺乳瓶なら他の人が変わってくれる事も出来るのに・・・ でも彼女は代わって欲しいなんて全く思ってない。 「子供が出来て、母親に感謝とお詫びの気持ちが大きくなったんです。 子供の前では汚い言葉は使いたくない、喧嘩も絶対しないんです。」 「完璧には出来ないけど、でも私がしっかりしないといけないでしょう・・・」 「ありがとうやごめんなさいって自然に言えるようになりました。」  こんな暖かい会話をしながら、着せ付けをしました。 親御さん立派なお嬢さんに育てられましたね・・・ 感動の時間でした。 きっと彼女はご両親に今日のこの日を向かえ、着物の準備をしてくださったご両親の気持ちを十二分に感じ、感謝の言葉を述べたんだろうなあ~と思います。 心からの「おめでとう」と「子育て頑張って」を・・・

成人式の衣装を着せる。ただそれだけの事が、こんなに幸せな事なんだ。 いつもいつも感じます。そこに立ち会えるその自分を幸せだと感謝します。  

今日はここまで、会場で出会った彼、彼女のお話も次に紹介します。  また、着せ付けの、着崩れの現状をもお話しようと思います。                                          

  

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