彩匠絵日記

恒例 彩展(いろどり展)

4月9日(火曜日)

暖かくなりましたね。 日向に出ると暑いくらい・・・桜の花もまさに見頃! 満開ですね。 が、明日は雨とか、「花散らしの雨」になってしまうのでしょうか!?

さて、彩匠ではまだまだ寒かった1月19日~21日の三日間 恒例の彩展を開催しました。 

今年は、展示会が始まる前に、様々なリクエストが寄せられました。 羽織紐のような小物から、お嫁入り用の着物の段取りまで、幅広いリクエストにこたえるために、一番大変だったのは、展示会前の商品の選品でした。 会場にある物の中から、好みの物に出会って手に取るのではなく、あえて「先生、私こういう場面に着る、こういう感じのものが欲しいんです。」と手前でお願をされると、選品の際、楽しくもあり、苦しくもあるものです。

本人のイメージ、好みは勿論わかっています。持っておられる物も解っているわけですから、それらを踏まえて、新しい物を用意するなら・・・TPO,身長や、手持ちのものとのコーディネートなど考える事はいくらでもあります。 その上で、「これならいいかも!」と思える物を探しながらの選品になります。(基本彩匠の展示会に並ぶ物は、手前でお取引先に出向き、学院長と共に選んで来ています。)

なので、彩展が始まると、選んできた物を喜んで貰えるかどうか、楽しみでもあり緊張する時間でもあります。

彩匠の展示会は、「買い物をする場」ではありません。 勿論必要な物や、欲しい物があれば買っていただいたらいいのですが・・・一番大事な事は、沢山の本物を実際目の前にして、「勉強」することです。 机の上で学んだことと、実際に見て触れた現実の物を一致させて、自分の中に生きた知識として蓄える時です。 だから皆の滞在時間は本当に長い! 教室はすぐに満員御礼状態のすし詰めになってしまいます。 人の多さに、一月の寒空の季節なのに、耐えきれず窓を開ける事もしばしば! 勿論そんな時には写真なんて撮れませんから(笑)

さらに、知識だけでなく「自分の似合う物」を学ぶ機会でもあります。 好きな物と似合う物が一致するとは限りませんし、固定のイメージを覆す、新しい自分の魅力をみつけるいい機会です。 これは、沢山物があって、信頼できる周囲の方が何人かいてくれないとなかなか難しい事です。 何せ新たな自分のイメージって自分では解りにくいものなんです。 周囲が「凄く素敵!」「いい感じよ~」と絶賛しても、一番ピンと来てないのは本人。なんて事は至って普通に起こります。 ピンと来てなくても、仲間の言葉を信じて身に付けてみる・・・何度か着るうちに、皆が褒めてくれた事が、自分自身でも解るようになり、仲間に感謝する! この一連の流れが、一人の女性のいくつもの魅力を引き出す為に、必要な流れなんです!

今回の彩展では、リクエストをいただいたメンバーには、喜んでもらえる物が用意できてホッとしました。 また、それぞれが沢山の知識と経験を蓄えてくれた事と思います。 新たな魅力が開花した方も沢山いらっしゃいましたね。 それらすべては、いつも快く協力して下さる、お取引先の各社のお力添えがあってこそです。 わがまま言う事の多い私達ですが、いつも本当に感謝しています。 ありがとうございます! 濃密な三日間を過ごせた事と思います。 次の日から、学院長と共に、流行りのインフルエンザにかかったことも・・・いい思い出ですかね(笑)

成人式 &着付け師反省会

4月8日(月曜日)

すっかりご無沙汰してしまって・・・ 少しづつ進めてゆきます!

今年も成人式当日は例年通り早朝から、呉服屋さん、美容院さん、カメラ屋さん、各所にお手伝いに行かせていただきました。お手伝いに出向く先件数は増え、それぞれの場所での着付けの人数も増えていました。が、 今年は我が彩匠の着付け師達、本人の体調不良や、御家族の体調の加減で、お稽古が出来なかったり、成人式当日も出かける事が難しい人が続出!! なので、新人さんも含め全ての着付け師が、昨年まで以上に個々に重責を背負っての着付けになりました。 お互い助け合って、力を合わせて当日を乗り越えましたね。  それぞれの成人式会場での着付けを終えて、マスカットスタジアムでのお直し会場に向かいます。 

今年は・・・お直し会場は「直す」というより、一旦脱がせて、着せ直しの方が多かったような。 それも、壊れてるのは解っている物の、直す事になかなか同意してくれない! なぜ!? 「時間そんなにかからないよ。」というと、ホッとした顔で「じゃあお願いします」と同意してくれる。 一体どんな思いで着付けの時間を過ごしたのか・・・考えさせられる事が沢山ありました。

今年も整体の先生に会場入りしていただき、着付け師達の身体のケアーをしていただきました。 少しでも早くほぐしてもらうと、その後の疲れは全然違ったものになります。 

写真は、お直し会場での着付けを終え、ホッとしたタイミングです。 疲れきっているものの、皆いい顔していますね。 お疲れ様でした!!

そして、成人式から2週間後、「着付け師反省会」が開かれました。 写真は、反省会前の食事の時です。 ちょっと狭い部屋で、ひっつきもっつきしながら、お蕎麦のランチをいただきました。 食事中はにこやかで、和気あいあい、楽しい時間を過ごしましたが・・・ 

食事を終え、反省会になると空気は一変します。 それぞれの会場の様子、着付けの具合を一人づつ話していきます。うまくいった事、反省や不安様々感じた事を皆に伝えてゆきます。更に今年は学院長が、それぞれの先様へ、今後の向上の為に確認の電話を入れていました。気付いていない事が無いか、先様が更に求める事はないのかなども含め・・・

今年は正直人手が足らず、新人さんも全て参加。 今までなら先輩の手伝いだった状態の人も、着せなければならず・・・ 自分のふがいなさに話しながら涙が出る人も! 新人を連れてゆけば、ベテランも自分の事だけではなく、周囲に気を配らなければいけない。 皆が本当にそれぞれ一生懸命頑張った事が良く解りました。 クレームが無いのは当たり前。「着物を又着たい!」と思ってもらえるように、30分弱の短い時間の間に何が出来るのか・・・ 例年の事ではありますが、様々に考えをめぐらし、来年に向けての、それぞれの目標を定め直して・・・ 最後は彩匠らしく笑顔で会を終えました。 

誰かが言ってましたね・・・「終わった!と思うとホッとするけど、同時に、成人式は必ず来年もやってくる。 すぐ気持ちを切り替えて、来年を見据えないと!」 嬉しくもあり、しんどくもあり・・・でも、「この仲間がいるから頑張れるんだなあ~。」と帰ってゆく皆を見送りながら、心底思っていました。 ありがとね! 一緒に頑張ろうね!

2019年 明けましておめでとうございます。

2019年1月1日(火曜日)

新年 明けましておめでとうございます。 今年一年が皆様にとってより良い年となりますよう、お祈り申し上げます。

 

きもの総合コンサルタント彩匠 学院長よりご挨拶申し上げます。

新年 明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年の漢字が「災」と発表される程 日本中に次々と大きな災害が発生しました。 天災の少ない岡山も、一面が水の中に沈む、大変な水害に襲われました。

教室の中でも、生徒さん本人やご家族の方々の体調不良が続出して、お稽古が出来ない状況に追い込まれている生徒さんも少なくありませんでした。

昨年は本当に、苦難の年となりました。

しかし悪い事ばかりではありませんでした。 普通ではありえない事だと思いますが、彩匠は今何が必要なのか、何を望んでいるのかを取引先の皆様が考えて、あらゆる方面において、一歩先の段取りをして下さっている。 お陰で、毎年彩匠の夢が、一つ又一つと叶ってゆきます。

また、教室では振袖の着付けに向かう人手不足を補うため、お休みしている人に代われるよう、懸命にお稽古している生徒さん達に助けられています。

本当にありがたく思っています。

着物の作り手から、着る人までが皆一つにつながった仲間です。

皆さんが「お互い様ですから」と!

「お互い様」想いはあっても、快く実行出来る事は、当たり前ではありません。 思いやり深く温かい人に恵まれている事に、あらためて感謝するばかりです。その気持に応えられるよう、今年も一歩先を見据えたお稽古をと考えています。

そして何よりも、皆さんがこの一年健康と安全であります事を、第一に願っています。

今年も全員で、楽しく学び、美味しい物をいただき、技術の向上に向けて頑張りましょう。

彩匠学院長 浦山 泉

 

続きまして、私からも、ご挨拶申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。 昨年中は公私ともに、沢山の方々にお世話になりました。心より感謝申し上げます。

学院長もご挨拶の中で述べておられますが、 昨年は本当に今まで経験のないような事が次々に起こり、彩匠の一員として、その前に一人の人間として何が出来るのか、何をしなければいけないのか考えさせられることの多い一年でした。 その中でも特に「自分がしたい事と、相手が望んでいる事が一致しているのかどうか?」という事を沢山考えたように思います。 「自分が出来る事の中で、相手にとってベストは何か。」「更には、相手にとって望ましくない事であるなら、それを押し付けるのは自己満足に過ぎない。」「そして色々考え過ぎると・・・動けなくなってしまう」いろんなジレンマを感じた一年でした。そしてやはり、周囲の方々に何度も何度も助けられ、励まされ、叱っていただいた一年でした。 少しは成長出来たのかなあ・・・と振り返っています。

人にはそれぞれの熱量がある。 それでも、自分がどれだけ真剣なのか、大切に思っている事なのか、相手に伝えるには熱が必要だと感じます。 熱があれば必然相手に伝わるものだとも感じています。 逆も又真なりで、自分にそこまでの思いが無ければ熱は生まれない、口先だけでどんなに美辞麗句を並べたてても、人には響かない、伝わらない!! 自分でも少々暑苦しいかも・・・と思ってはいますが、今年も一年熱い思いをもって物事に向き合ってゆきたい思います。 どうぞ今年もご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。

最後になりましたが、今年一年皆様にとって幸多い一年となりますよう、お祈り申し上げます。

彩匠 目黒光代

 

 

秋の日帰り旅行

  

12月28日(金曜日)

気温の激しい降り幅に、体調管理の難しさを感じる日々でしたが、今日は朝からチラホラと雪花が散り、冬らしい気候になりましたね。 今年も残すところあとわずか・・・「平成最後」という言葉を日々耳にします。

一か月も経ってしまいましたが・・・彩匠では、今年も恒例の秋の日帰り旅行に行ってきました。 今年は・・・京都ではなく大阪へ。 なかなかお邪魔することの叶わない、お草履のメーカーさんへお邪魔させていただき、職人さんのお仕事をしっかり見せていただきました。草履の制作の大変さと、美しさと、貴重さを学ぶすばらしい時間を過ごす事が出来ました。

11月の15日(木曜日)と16日(金曜日)の二日、都合の良い日を選んで参加です。 今年は生徒さん本人、御家族の体調不良の方が続出、お身内の不幸や、様々な事情があって、気持ちはあるのに、どうしても行けない・・・泣く泣く諦める方が続出!! 今までこんな経験はありません・・・

招いて下さったメーカーさんも、「わざわざ来て下さるのだから・・・」と世界で一足、自分のオリジナルの草履が作れるよう考えて下さったりと、何せ一年前から準備して下さっていたので、参加できなかった生徒さんは本当に、残念でした。

でも、その分参加出来た皆は・・・充実した一日を過ごせたと思います。

例のごとく、朝は観光(朝一番に職人さんの元にお邪魔すると、気が付いたら夜だった!他の所は、どこにも行けずに終わってしまった経験のある私達(笑))メーカーさんの近くの「慶沢園」へ! 大阪のど真ん中にあるとは思えない・・・

 あべのハルカスが見える・・・

 

    

回遊式の美しいお庭から見える、大阪市立美術館の建物の美しさや響き渡る鳥の声、ここはどこなんだろう・・・ 反対側を見ると、あべのハルカスをはじめ高層ビルがニョキニョキと見えて、ここが都会のど真ん中である事を思い出させます。 一日目は薄曇り、二日目は晴天。 天気が違えば同じ場所も違って見えてきます。 参加者の顔ぶれも違いますしね。 上は一日目、下は二日目の慶沢園です。

     

    

光が違うと、本当に別の場所見たいですね。しかし、こうしてみると二日目は後姿ばっかり・・・(笑) マイペース型の方が多いせいでしょうか?それでも実は・・・二日目の方が、お庭はゆっくり見学していたんです。なので、二日目は慶沢園を見た後、そのまま食事場所方向へ向かったのですが、一日目は、時間が余ったので、近くの「茶臼山」へ足を伸ばしました。

    

茶臼山・・・聞いた事はあるけれど、ハッキリとは~!?とか言いながら小高い、イヤ下から見るよりは結構ありましたよ~! 茶臼山、山上りです。大阪夏の陣、冬の陣 それぞれ真田幸村が、徳川家康が陣を構えた場所でしたね。 そりゃ、陣を構える場所ですから、周囲が見渡せなきゃいけないんですもの、そこそこあるのは当たり前! 「良かった、痛い草履じゃ無理だったね~!」と言いながら、歴史を少し振り返りました。 教科書でしか知らなかった場所に実際立っているのは、不思議な感じがします。

さてさて、当然お腹が空きます!

 

今回一番頭を悩ませたのは、昼食場所でした。悩んで、探したどり着いて決めた食事場所は・・・あべのハルカス内「大阪マリオット都ホテル 57階 ZK 」でした。 折角大阪なのだから、大阪らしい場所で! 手頃で、楽しく満腹になれるランチ。

前菜はオープンキッチン前のビュッフェでバイキング(一見品数は少なく見えますが、実はかなりあり、少しづつ取ったはずなのに、大きなお皿がいっぱいになってしまいます。下見の時は「おかわりいかがですか?」と聞かれて、慌てて首を横に振りました。) スープに二種類の焼き立てパン。パンは当たり前におかわりを聞いて下さいます。 そしてメインのパスタは3種類から選べます。(悩みましたね) そしてデザート・・・大きなワゴンに10種類ほど! 好きな物を好きなだけどうぞ!と言われて、驚きました。一日目のメンバーは選びきれずに、「すこーしづつでいいので、全種類を!」とお願いしていました。(デザートも下見の時には「おかわりいかがですか?」と聞かれて、ビックリしました)お料理もデザートも、最後のコーヒーまで、本当に美味しくて・・・なんてリーズナブル!

大阪の街が小さく見え、関空や、明石大橋、淡路島も見えてしまう・・・飛行機も目線!? 目もお腹も満腹になりましたね!

「もうダメ!お腹いっぱいで、何にも考えられない!眠くなる・・・」と二日間とも言いながら・・・お草履のメーカーさんへ!そう、これからが本当の目的地です。 残念ながら詳細の写真はここに載せる事は出来ません! ただ、「お腹いっぱい・・・」と言っていた生徒さん達全員が、職人さんの元へたどり着いたとたん、目をキラキラさせ、食いつくようにお仕事を見せていただいたのは間違いありません。

「こんなに丁寧に作られているのか」「こんなに繊細な作業の積み重ねがあって、草履って出来るのか」「全部手作業じゃん!私は機械で作っているような気でいた・・・」「自分の草履をもう一度見返さないと!」「草履がいとおしくなりました」

様々な感想が飛び交っていましたね。 私も始めてみた時は、あまりの衝撃に、言葉を失い、気が付けば涙が出ていたのを思い出しました。 職人さんの仕事って本当に凄い。 そして草履の職人さんの仕事って、本当に細かいんです! 手を抜けるとこもあるんでしょうけど・・・ここの草履が美しいのは、この一切手を抜かない職人さんの本当に丁寧な仕事の積み重ねだからなんだ。とつくづく思います。

そして、メーカーさんが考えてくれていた、世界に一足!自分のオリジナルのお草履作りが始まりました・・・さあ大変!! とっても写真なんて撮っている暇はありません。なので、出来あがったお草履の写真を一部載せておきます。何だか笑っちゃうくらい、その人のその人らしい草履が出来あがるんです!!

 

出来あがっている台に花緒を自分で選ぶだけでも至難の業です。組み合わせによって、驚くほど雰囲気が変わりますから。 それなのに鼻緒の先つぼの色を変えてもらったり、台の皮を選び、巻き(横の皮)の色を考えたり、草履の形や高さを選んだり・・・ 中には持参していった布地で、柄の場所を一緒に考えてもらい、花緒を作ってもらったり。 一件一件、本当に大変なお願をして、オリジナルの草履を作っていただきました。 そして・・・花緒がすげ上がると、想像していた何倍何十倍もの素敵なお草履が各自出来あがってきました!!

届いた草履を見た生徒さん達・・・皆抱きしめんばかりにして喜んでいました!見てる私もとっても嬉しい!! 参加出来なかった生徒さんは「いいなあ~いいなあ~」「凄い!!凄い素敵~!」と大騒ぎになりました。「いいでしょ~!!」と教室内で見せあう、見せびらかすのは当たり前、何人もの方が、お友達やらご家族やら、周囲の方に見せて歩いたようです(笑)

きっとこの喜びの何十倍もの苦労をして、気を遣って一足一足丁寧に作って下さったんだろうなあ~と、お会いしてきた職人さんの顔が思い出されます。

職人を技術を守るために、職人を社員として雇用し、給料を払う事で、職人の生活を守る。バラバラだった仕事場を、一つの場所にして、互いの仕事が見える形にして、より良いモノづくりにつなげてゆく・・・若くとも、信念と覚悟を持った社長に頭が下がります。そしてそれを支えるご家族。そして暖かな雰囲気の職場は、仕事がしやすい環境なんだと、こちらにもひしひしと伝わってきます。 そして何より職人さん達の前向きな姿勢。やる気がビンビン響いてきます。

F産業の社長をはじめ、皆様方、本当にありがとうございました。 大切に、多くの人に自慢しながら頂いたお草履、履かせていただきます。そして、より多くの方に知っていただき、必要な方にはしっかり販売してゆきますね。

最後に、間に入ってしんどい思いをしながら、人一倍気を遣いながら、お手伝いして下さったK先生。本当にありがとうございました。

彩匠はまた、特別で貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。感謝です!!

秋の夜長の観賞会 2018年

10月18日(木曜日)

ここのところ、気持ちのいい秋晴れが続いて・・・それだけで得した気持ちになる(単純!)でも、風邪気味の方が結構いらっしゃるようで、夏の疲れと、日中と朝晩の温度差のせいでしょうか?くれぐれもご自愛くださいね。

さてさて秋と言えば彩匠では毎年恒例「秋の夜長の観賞会」、教室を飛び出て、倉敷美観地区内にある「新渓園さん」での年に一度、それも16時から20時までの行事ですが・・・内容は濃い!! 岡山にいてはなかなか目にすることの出来ないお宝を、数時間だけお借りして、展示勉強する会です。 今年も見ごたえがありました!

「真実に美しい物は 常に新しい」・・・創業当時からの変わらぬ信条

今年は、彩匠学院長にとってもあこがれであった、「洛風林」さんの作品を間近でゆっくり鑑賞させていただきました!!

洛風林さんは、帯地制作に必要な機(はた)を持たず、その制作の全てを創業者「堀江武氏」の制作理念の元に集まっていた、西陣の機屋に委託する、という形態をとっています。 「洛風林同人」と呼ばれたその方々は、世界中の美術工芸品、民芸品、宗教美術品等に、直接触れることにより、革新的な美意識や美的な感性が培われました。それ故に、着物業界には無かった、斬新であり、大胆であり、繊細であり、革新美と伝統美を見事に融合させた独自の作品が生み出されました。 更に、共に学び続けた事により、それぞれの機屋が、固有の得意技術をいかした様々な作品制作をしながらも、「洛風林らしさ」がある作品が生み出されたのです。

今は、三人の姉妹が洛風林をしっかり受け継いでおられます。三人姉妹とお会いするたびに、「三本の矢」のお話を思い出すのは、私だけでしょうか?

会場は例年通り「新渓園」です。会場もなかなか希望通りに取るのが難しくなってきて・・・ちょっと苦労しています。

まあ、これだ立派な建物ですし、50畳の広さと日本庭園のお庭・・・夜にはライトアップもしていただけて・・・感謝です!!

さて、今年の会場のしつらえは・・・前日の山から採ってきた植物達が今年は元気で助かりました(笑) 今年はアケビ豊作でした!

カメラマンさん、もう少し勉強してもらわないと・・・見附の写真はないし、撮って欲しい角度から撮れてないので残念です。

さて、開場予定時間16時前からチラホラと生徒さんがやってきました。皆本当に楽しみにしていてくれたんだなあ・・・と思います。

10月8日のこの日は、本当に暑かったんです! 振り返れば今年の暑い日の最終日だったかも!? 数日前涼しい日が続いたので、「単衣じゃなく、今年は迷うことなく袷を用意しました。」と言う声を聞いていたんですが・・・暑かった、単衣でも暑かったですね~

でも、皆着物を着て参加です。それぞれがこの日の為にコーディネートも考えて、綺麗に着て来てくれました。お洒落着だからこそ、よりそれぞれの個性が光る着こなしを見れるのは、嬉しい事ですね! 久しぶりの再会に声を上げる輪があり、展示作品に食いついて、説明が始まる前から質問してる人あり、互いのコーディネートで盛り上がる輪があり・・・皆が笑顔で自由なこの感じ・・・安心します!

今回は恵まれた事に、社長の麗子さんと、三女の愛子さんが来て下さいました。

麗子社長は、ほぼ全ての帯の色だしをしておられるとか、愛子さんは若くても、とても優れた柄出しをされます・・・私達凡人の感性とは全く違うという事を、ひしひしと感じさせられますが・・・とても たおやかで美しいお二人。 自分で着物を着るから、女性だから出せる色柄があるんだろうと思います。 三代目で又洛風林さんの作品には新たな風が吹きこまれ、更により魅力ある作品になってゆくと、思わずにはいられません。 ご本人たちは大変でしょうけれども・・・

17時になり、勉強の時間の始まりです。 一同先程までとは違い、引き締まった顔つきで座ります。 何だかうちの生徒さんは、女性同士の方がテレがあるのか、少し遠い(笑)

帯の制作工程、技術について学び、更に洛風林の真髄、柄の元になった資料等、パネルを使って、現物と見比べて学びます。 こんなものが図案の元に! この図案からどうしたらこの柄になるのか??? 驚きと感嘆の声が漏れます。 そして、配色が変わる事で、こんなに違う物になるのか!驚きの連続でしたね。 洛風林の洛風林たるゆえん・・・美的感覚、美意識の凄さを目の当たりにしました。

そして、数点。本当に今回洛風林さんの御好意で、大切な資料を持ってきていただきました。 世界各国で先代たちが、それぞれの美意識の元に集めてきた物です。 宗教的な物もあり、願いが込められた物もあります。 いかに大切に保存されてきたのか一目で解ります。

中でも印象的だったものは・・・当然海外のもので、古いものですが、お嫁入りが決まると、親戚一同が思いを込めて刺繍をする。一枚の大きな布に皆で刺繍することもあれば、それぞれが刺繍した布を持ち寄りつなぎ合わせる事もあるそうです。が、統一がとれていて、とても美しい・・・ 娘さんはその布を持ってお嫁入りする、ベットカバーにしたり、日常の中で大切に使われる。 その布から柄を出して帯を作り上げた二代目社長(現社長のお父様)はその帯を奥様(現社長のお母様)にプレゼントされたそうです。

なんか、ホロッとしませんか? お嫁に行く親戚の娘の為に一針一針刺繍をする。そこには当然様々な思い出や願い、祈りがある事は容易に想像出来ます。 そして遠く離れた日本に来たその布から柄出しをした帯を、自分の奥さんにプレゼントする・・・ これが洛風林の美意識であり、人に伝わるものなんだと思いました。 その帯は・・・温かいんですよ~!! 今までも、作品に込められた作者の思いは、語らなくても間違いなく届く。そんな経験をしてきた私には、納得のお話でした。皆ジーンとしてましたね。

胸がいっぱいになったところで、お腹が空いてる事に気付きます(笑)

今年も美味しい「さくら弁当」さんのお弁当です。 毎年メール一通で、配達までしてもらって・・・さくら弁当さんも、うんとお忙しくなられたのですが・・・気持ちよく、毎年工夫を凝らし、この会の為に作って下さいます! この皆で食べるお弁当も、この会の楽しみの一つに間違いないですね!

そして・・・お弁当を食べ終わると、あっと言う間に机と座布団は片付けられ、皆の楽しみにしている時間の始まりです!

ワイワイとお目当ての帯を見て触り、当ててみる・・・彩匠メンバー至福の時ですね。 「手触りが違う。」「軽い。」「古典柄がこんなモダンになるの!?」「良く似合うけど・・・私は?」「私も私も!!」もう大騒ぎです。 皆本当に好きなんだなあ~!とつくづく感じます。「この柄の元はなんだろう?」聞いてびっくり「経典の入れ物の柄!?」なんて声も飛び交ってましたね。 そして最後に、帯屋さんの作った着物・・・「塩繭」について学びました。 誰かなあ~「一つ賢くなりました。塩釜ですよね!」って言ったのは(笑)

塩釜は料理、「塩繭」ですよ~!!!

最後の最後まで楽しく驚きのある会でした。 洛風林の皆様本当に本当にありがとうございました。 沢山無理なお願をして、めちゃめちゃ暑い中なんとお礼を言えばいいのか・・・ 本当に感謝しております。 準備を手伝ってくれた蔭山先生、前日の山入りでは、妙にテンションが上がり、気が付けばイバラの刺で血だらけ・・・あれはやり過ぎです!が、非常に助かりました。感謝します。カメラマンさんも、私的に負担が軽くなって助かっています、あがとうね。 そして参加して下さった生徒さん、暑い中着物姿で参加して下さり、本当にありがとうございました。 皆の「感じる心、学ぶ意欲」があるからこそ、続けて行けます。ありがとね。 今年も30名弱の皆で、幸せな時間をご一緒出来た事に感謝します。

 

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