８月１６日（金曜日）

本日３つ目の投稿です

８月３日，４日の二日間上田紬「小山憲市」さんの個展を開催しました。　昨年は８月に新潟十日町に出かけたので、一年お休みした小山さんの個展。　皆待ってたんですよね～！！　作品も見たい、小山さんにも会いたい！二日間朝から夕方まで、人がわんさか、教室はどれだけ冷房を付けても、扇風機を回しても、暑かったですね～！！

最初はちゃんとディスプレイしたんですよ・・・　でもあっと言う間です！　

そう「着る人が主役」「来ている人をいかに美しく見せるか」「帯や小物が乗る隙間が無ければいけない」そんな信念を持って作られている小山さんの着物。　私にとっては「今の自分の感性を確認する」そんな風に響いてくる小山さんの作品の魅力は既に彩匠の生徒さんには十二分に伝わっています。　だから、新しい生徒さんには、仲間の生徒さんから、「見とかないと損するよ」と言葉をいただきます。　そして、実際に見て、触って、当ててみる・・・自分が一番難しいので、自分ではピンと来なくても、人が似合う物に出会った時、内側から光輝き、透明感があふれ、その人の中にある、優しさや強さ、可愛さやカッコよさ、様々な魅力が引き出される事に気付きます。　そして大概は、相反するもの(強さと優しさ）（可愛らしさとかっこよさ）が同時に見えてくる事に驚きます。

一年空いたからなのか・・・もう皆の勢いの凄かった事！　てんてこ舞いの二日間でした。　気が付くと作品は全て床の上に散らかっていて、小山さんに申し訳ない気分でしたが、「先生、次はこれが着てみたい！！」との声に、次から次へとピンワークし続けましたね。　その中でも、それぞれ新たな魅力を引き出す着物を、一人一人にみつけられたのではないかな！？と思います。　小山さんが「これ似合うと思うんだけど。」と出して下さるものは、勿論似合うんですが・・・　「それはいつもの感じなんだよね～！」と失礼ながら何度も却下(笑)　

「彩匠さんはレベル高い！！　でも、なるほどって思う。」「凄くすごく勉強になるよ」「新しいモノ作りのヒントが今生まれたよ」　優しく懐の深い小山さんは暖かい言葉をかけて下さいます。　一緒に小山さんの工房にお邪魔した（４年前）メンバーは、あの日を懐かしがり昔話に花が咲き、新しい生徒さんは目をまん丸にしてその時の話に聞き入る。なんて時間もありました。　モノ作りの大変さと喜びを知っている小山さん、日々作品に向き合いながら、新たなチャレンジをし続けている。そんな小山さんから聞く話は、一人一人得るものが沢山あったように思います。こういう小山さんが作る作品だから、心に響いてくる物になるんだなあ～とつくづく感じていました。　

恐れ多くも、「来年私に似合う物を！　宿題ね！」と小山さんと話している生徒さんがいました。　「来年　来れるのかなあ～」と返事した小山さん。　瞬間生徒さん達の鋭い視線が私に・・・「先生、来年小山さん、来てもらうよね！！」それは私が一人で決めれる事ではないような・・・「小山さんが可能で、受けて下されば」「勿論喜んで来ますよ～」はい、来年も小山さんの個展開催は決定です！！　皆様御安心くださいませ(笑)

二日間、本当に濃密な二日間でした。　実は裏でK先生が、毎日１５人以上の昼食を一人で作って下さっていました。一日目には２歳と３歳の男の子の面倒も見ながら・・・いつも影で支えて下さっている事に心から感謝しています。　美味しい食事を食べて、美しい作品を見る。なんて恵まれた二日間だった事でしょう。小山さん、K先生本当にありがとうございました。　生徒さん達も暑い中参加して下さりありがとうございました。　幸せな二日間でしたね。