小物(帯締め・帯揚げ)の勉強会 開催

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7月12日(火曜日)

こんにちは。 蒸し暑い毎日・・・梅雨が明けたら強烈な暑さが待っているようで、梅雨が明けるのも怖いうよな毎日ですね。体調を崩されている方がチラホラ・・・皆さんご自愛くださいね。

さて、遅くなりましたが、(どんどん投稿が遅れてしまい・・・でも月々の決まった行事はやってくる・・・がんばって追いつきます。)6月18日19日の二日間開催した「小物(帯締め・帯揚げ)の勉強会の様子をお知らせします。6月の彩匠は毎年「勉強会」を用意してきました。様々な方に「講師」をお願いして、2時間ほどそれぞれの事についてみっちり勉強します。 ノートをとったり、いただいた資料に書き込んだり、実物を見て、触ってしっかり学んでゆきます。

今年は帯締め(組紐)帯揚げの制作方法や図案についてまで、いつも彩匠がお世話になっている京都の小物屋メーカーにお願いして、帯締めについては組紐の職人さんにも来ていただき、普段からモノ作りをしている専務に講師役をお願いしました。

二日間 一日目は10時~ と14時~ 夜の部19時~の計三回  二日目は10時~と14時~の計二回 合計5回、それぞれ2時間強の勉強会でした。 生徒さんは希望する日時に参加。 講師はアドリブを入れながら、毎回同じ内容を伝えてくれます・・・ これって大変な事です!! 講師のMさん 職人のAさん本当にありがとうございました!!

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あくまで「勉強会」なので販売は期待しないでください。なんて、身勝手なお願をしましたが・・・ 勉強して下さるのなら!!と驚くほどたくさんの作品が届きました!! こだわりを持って作っているメーカーだからこそ、自分たちが心血注いで作った作品を「見てもらいたい」という思いがひしひしと伝わってきます。感謝感謝です。

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一回目の組は比較的お稽古を始めて日の浅い方ばかりでしたが・・・ 紐を組み始めるまでがどれだけ大変な事なのか・・・帯揚げのデザインや染め方の技法などしっかり勉強していました。 勿論皆「ゆるぎ」組の組紐体験させていただきました・・・「慣れたら簡単よ~」と職人さんはおっしゃいますが、簡単そうに見えるものほど大変!!

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二回目の会は一番大人数・・・ 新人から古株まで、一人ひとり知識の深さや幅が違います。様々な道具を用いて、一人ひとりがしっかり理解できるように、丁寧に教えてくださいました。 あんまり多くて、写真を撮る間がない程・・・ 様々な疑問が飛び交いましたね。 人数が多くても、一人ひとりちゃんと組の体験はしていました。 実際にやってみないと糸の感触や重りの重さなど・・・見てるだけではわからないこと満載です。 型染めの帯揚げの制作方法について学ぶと「着物と一緒じゃん!そんなに手が込んでるんだ~」と感心しきりです。

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さて、三回目の夜の部は・・・なんとキャンセルが出て結局お一人でした。 一人でも勉強したい人がいれば、彩匠は「やめる」なんて事はあり得ません。生徒さん自身も「1人なのよ~」と聞いてもひるむ様子もなく「贅沢だわ!!しっかり勉強しなきゃ」と2時間がっちり勉強していました。 写真にある丸くかたい生地。「これは何だか分りますか?」と聞かれて・・・ほぼ全員が「帯芯?」と答えました。私自身も同じく!ところが、製錬前の縮緬の半襟の生地。と言われて、一堂唖然!! 「製錬」のすごさ大切さ強烈なインパクトで印象に残ったと思います。

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三回目 二日目の朝は 彩匠ではベテランさん広く深い知識を持った生徒さんと、比較的新しい生徒さんの組み合わせで、どうなる事かと思いましたが・・・新人さんたちの好奇心の強い事。 文字通りの「かぶりつき」。自分が納得できるまで引きません(笑) 自分の体験を終えても・・・ 写真の通りです。 この組だけでしたね。組紐の重りの袋の中に何が入っているのかまで開けて見せていただきました。 講師の方や職人さんも「本当に好きなんですね~!!」と驚いておられました。

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最後の会は年齢も親子以上にうんと離れている生徒さんお二人でした。 静かではありますが、一言も講師の方の言葉を聞き逃すまいとしている様子が感じ取れました。食い入るように職人さんの手元を見ていた瞳が印象的でした。絞りの帯揚げの説明も、型紙があり、絞っている途中の物があり、絞りあがった物があり、染めあがった物があり・・・色が何色もあるものはどう染めるのか? 絞りの技法でどう変わるのか・・・様々な事を実物を見ながら教えていただき、ただただ職人さんの技術の素晴らしさに感嘆しましたね。

彩匠の一番助かることろは、誰が誰と一緒になっても全然気にしなくていいところです。 世の中女性が多く集まると・・・とよく言いますが、本当にうちの生徒さん達にはそんな心配を一度もしたことがありません。 専門用語・言葉一つわからないとチンプンカンプンになりがちな勉強会ですが、講師の方々にはわからなくても、仲間同士はだれが新人で誰が先輩かわかっています。先輩風吹かすことなく、さらっと言葉の意味を補足してくれたり・・・本当に助かります。皆が一緒に真剣になって学ぶ姿に、本当に本当に感謝します。 ありがとね!!

講師をして下さったMさん本当にお疲れ様。 普段人前に出ることなんてない職人のAさん本当にありがとうございました。お二人の「伝えたい!」という熱意は1人1人に十二分に伝わったと思います。 「次のモノづくりのヒントいただきました。」そんな嬉しい言葉までいただいて・・・ 大成功の勉強会だったと思います。 「まだまだ、外から見ているだけの私たちには知らないことが沢山沢山ある。」その事を痛感した会でした。