nana cafe イベント パート3 「草履スゲ&修理」

9月12日(月曜日)

こんにちは。 いいお天気・・・暑いですね~ 

さて今日は「草履のスゲ&修理ショップ」について紹介しますね

まず草履のスゲ・・・「スゲってなに?」ってところからでしょうかね。 スゲなんて言葉聞かないですものね。 簡単に言えば草履の台に穴を開けて、その穴に鼻緒を通して結びます。 そして裏をとめて草履の完成。 

     

お店では台と鼻緒を別々で見ること少ないですね・・・ (私も最初見たとき何これ?と思いました。) 今はスゲの職人さんも減ってしまっているので、大体23,5から24センチくらいにすげあがったものが店頭には並んでいます。 が、昔は皆草履も、下駄も台と鼻緒がバラバラで売られていたそうです。 だからその場で自分の足のサイズにあわせてすげてもらって持って帰っていたので、今のように「痛い」と感じることは少なかったんだと思います。  今回は、上の写真のような状態の草履がやってきます。 ご自分で好みの台と鼻緒を選び、目の前で職人がスゲてくれます。 オリジナルな上に、痛くないはきやすい草履が出来ますよ。  今回来ていただく職人はこの道35年以上のベテランです。 日本全国に「この職人の草履しか履かない。」と言わしめるファンを多数持っておられる方です。 (とても履きやすい、足に吸い付くような感触です。)  どうぞお試しあれ。  何が他と違うのでしょうか・・・ 少し写真で比較してみます。

  

上の写真左側は一般的な草履(ちょっと極端ですが・・・) 右側が職人の草履です。 赤いところ(先つぼ、丹頂と言います)台との隙間を見てください。 どんなに足の細い人、薄い人でも指が入りません。 甲高だったりすると全く無理です。 ここまで極端ではなくても、足が痛くなる原因の一番大きな点です。

   

上の写真 今度は後ろの鼻緒の入っている角度を見てください。 片方だけの台を見ても左二枚の写真(一般的な草履)は鼻緒の向きが違います。 右の写真(職人の草履)は少し外向きにねじって穴に差し込まれています。このちょっとしたひねり、ねじりがぞうりの履きやすさを天と地ほど変えます。 鼻緒と鼻緒の間に距離が生まれるので、指で広げなくても自然に足が入ります。 先つぼに向かって鼻緒が傾く(ねじれる)ので角度が出来ます。その角度が、足の角度に沿ってくれるので、鼻緒が当たって(先つぼの少し上の辺りですかね)痛いということもなくなります。 

今回は、足が痛い草履のお直し、逆に緩んでぶかぶかして足から離れて遊ぶ草履のお直しやかかとのちびてしまった草履のかかと打ち変えや、台は良いけど鼻緒が痛んでしまって・・・ なんていう鼻緒を変えることも出来ます。 又この草履はどういうものなんだろう?とお手持ちの物の確認もしていただけると思います。 よくあるんですよ。「母の草履で、捨てようかと思ってるんですけど・・・」と持ってこられたものが、今では作ることの出来ない貴重なものだったりすること!! サイズを直してもらえばご自分ではける草履が増えますよね。 新しいものを買い足すだけでなく、ご自分の持ち物を再確認、再出発させる機会にしてくださると嬉しいです。 一足一足手作りですからね。 作った人の思いはどの草履にもこもっているはずです。 駄目なものは駄目!と言いますし・・・ 

更に今回は、草履メーカーさんも協力してくださって、 草履の素材をそれぞれ見せていただくことが可能になりました。 皮そのものやなめした皮(台に張る前の状態) 台(コルクで出来ています) 鼻緒の中の紐など・・・ 普通では絶対に見ることが出来ないものです。この機会に、和装に欠かせない草履。 着物を持っている方なら絶対持っている草履について、知ってください。 日本には良い言葉があります。「足元を見る」意味は・・・皆さんご存知ですよね。 「装いの要は足元にある」とも言います。足が痛いとまっすぐ立てません。どんな素晴らしい着物や帯を身に付けていても、腰が伸びない変な姿勢では台無しです! 足の痛みは頭痛にも繋がりますし・・・ 痛いと思うと着物を着ることさえ億劫になりますよね。この機会をしっかり活用してくださいね。 自分で思う以上にあなたの足元見られていますよ!!