恒例 彩展(いろどり展)

4月9日(火曜日)

暖かくなりましたね。 日向に出ると暑いくらい・・・桜の花もまさに見頃! 満開ですね。 が、明日は雨とか、「花散らしの雨」になってしまうのでしょうか!?

さて、彩匠ではまだまだ寒かった1月19日~21日の三日間 恒例の彩展を開催しました。 

今年は、展示会が始まる前に、様々なリクエストが寄せられました。 羽織紐のような小物から、お嫁入り用の着物の段取りまで、幅広いリクエストにこたえるために、一番大変だったのは、展示会前の商品の選品でした。 会場にある物の中から、好みの物に出会って手に取るのではなく、あえて「先生、私こういう場面に着る、こういう感じのものが欲しいんです。」と手前でお願をされると、選品の際、楽しくもあり、苦しくもあるものです。

本人のイメージ、好みは勿論わかっています。持っておられる物も解っているわけですから、それらを踏まえて、新しい物を用意するなら・・・TPO,身長や、手持ちのものとのコーディネートなど考える事はいくらでもあります。 その上で、「これならいいかも!」と思える物を探しながらの選品になります。(基本彩匠の展示会に並ぶ物は、手前でお取引先に出向き、学院長と共に選んで来ています。)

なので、彩展が始まると、選んできた物を喜んで貰えるかどうか、楽しみでもあり緊張する時間でもあります。

彩匠の展示会は、「買い物をする場」ではありません。 勿論必要な物や、欲しい物があれば買っていただいたらいいのですが・・・一番大事な事は、沢山の本物を実際目の前にして、「勉強」することです。 机の上で学んだことと、実際に見て触れた現実の物を一致させて、自分の中に生きた知識として蓄える時です。 だから皆の滞在時間は本当に長い! 教室はすぐに満員御礼状態のすし詰めになってしまいます。 人の多さに、一月の寒空の季節なのに、耐えきれず窓を開ける事もしばしば! 勿論そんな時には写真なんて撮れませんから(笑)

さらに、知識だけでなく「自分の似合う物」を学ぶ機会でもあります。 好きな物と似合う物が一致するとは限りませんし、固定のイメージを覆す、新しい自分の魅力をみつけるいい機会です。 これは、沢山物があって、信頼できる周囲の方が何人かいてくれないとなかなか難しい事です。 何せ新たな自分のイメージって自分では解りにくいものなんです。 周囲が「凄く素敵!」「いい感じよ~」と絶賛しても、一番ピンと来てないのは本人。なんて事は至って普通に起こります。 ピンと来てなくても、仲間の言葉を信じて身に付けてみる・・・何度か着るうちに、皆が褒めてくれた事が、自分自身でも解るようになり、仲間に感謝する! この一連の流れが、一人の女性のいくつもの魅力を引き出す為に、必要な流れなんです!

今回の彩展では、リクエストをいただいたメンバーには、喜んでもらえる物が用意できてホッとしました。 また、それぞれが沢山の知識と経験を蓄えてくれた事と思います。 新たな魅力が開花した方も沢山いらっしゃいましたね。 それらすべては、いつも快く協力して下さる、お取引先の各社のお力添えがあってこそです。 わがまま言う事の多い私達ですが、いつも本当に感謝しています。 ありがとうございます! 濃密な三日間を過ごせた事と思います。 次の日から、学院長と共に、流行りのインフルエンザにかかったことも・・・いい思い出ですかね(笑)