小山憲市展 無事終了

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9月1日(金曜日)

いよいよ今日から2学期の始まりですね。 今朝は涼しくて、まさに秋の訪れを感じました。まぁ昼間は暑いですけど(笑)

さて彩匠では夏の恒例になっている、上田紬の職人 「小山憲市さん」の個展を、今年も開催しました。 8月5日~7日の本当に暑い盛り!! 湿度の少ない長野から湿度の高い岡山に来るのは、ちょっと・・・いやかなりの勇気がいることと思います。 ありがたい事に個展も今年で3回目! 生徒さん達も小山さんにお会いするのを本当に楽しみにしています。 優しく暖かい人柄の小山さんですが、作品一点一点からもその人柄が十二分に伝わります。 あっ!最初に言っておきますが、小山さんの作品の暖かさ、力強さ、柔らかさエトセトラ・・・は残念ながら写真では伝わりません。実物を見てる者からすると、あきれるぐらいです。 写真だからなのか、作品だけだからなのか・・・

きっとそれは、小山さんの作品は「引き算」が成立してるからなんだと思います。

帯や小物そして何より「着る人」がいて初めて完成です! 衣装であるなら当たり前の事なんですが、これが非常に難しい!! でもとってもとっても大事な事なんです!

小山さんの着物を似合う人が着ると、とっても不思議な事が起こります。 粋な感じでありつつ優しい雰囲気。 かっこいいのに凄く可愛らしい。 相反するはずなのに一人の女性の中に眠っている、いろんな面を引き出してくれます。 そして見えてくるのは着ているモノではなく「お顔」です。 何だろう内面から光りだす感じがします。。。。 これは言葉で聞いても???ですよね(笑) 実際体験してみないとわからないんだと思います。 「オーバーなんだから!」そう思われても仕方ない・・・けど、体感してる方々は、日本全国沢山おられます! 現に我が彩匠でも、最高5枚小山さんの着物を持っている方がいますから・・・ これは、本当に凄い事だと思います。 それでも折角ですから写真を載せておきますね。

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見附に飾らせていただいた「付け下げ」一見大胆なようですが・・・羽織ってみるとこれが意外と着やすい!

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数点だけあった小山さんの帯。 折角なんで、着物とあわせて飾ってみました。

 

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昨年からのお約束だった「夏物」 彩匠の為にせっせと作りためて下さりお披露目でした。 「どうですか?」「まずここでの評価がとっても大事なんです!?」なんて、恐れ多い言葉に恐縮です! とってもとっても素敵でした!!私も欲しかったなあ~。軽くて優しくとっても涼やか・・・ 有りそうでない無い夏物の無地感、これは使いやすい出番の多い着物になる事間違いなしです!単衣と夏と両方着れるのも嬉しい!!

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「着物サロン」の本に掲載された作品も含め、小山さんのあったかい作品が沢山!! これだけ作りためるのがどんなに大変な事か・・・小山さんのお宅にお邪魔し、御家族にお会いし、そして仕事場にもお邪魔させてもらい、まさにどんなふうに一点一点作られているかを目の当たりにしている私には、本当に本当に感謝の言葉しかありません。 小山さん自身は勿論の事、お母様、奥様、御家族の皆様本当にありがとうございます。

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本当に時間のある時だけ・・・ ある意味奇跡の写真かも(笑) 一年間物作りに励んできた小山さんのお話は、本当に楽しく、ぐいぐい引き込まれます。 一点一点に込められた思いを聞くと、更にその作品は輝きを増す。魅力が増す。

最初は大人しくしている生徒さん達ですが・・・勿論彩匠の生徒です。 じっとなんてしていません。 はい!私と学院長にとっては戦場になります。 と言っても嬉しい喜びの多い、充実した時間。 自分自身の感性をためしながらのピンワークです。 生徒さん全てが、本当に沢山の作品を着て、あわせてみましたね。 一人2,3枚なんて可愛いものじゃない!小山さんの着物は特にピンワークしてみて、自分の一番を探しますもんね! そしてそうやって、とっかえひっかえしている姿をニコニコしながら見ている小山さん。 時には小山さんから「これを着て欲しい!」といわれる事も。 更に作り手のイメージをはるかに上回る着姿が出来あがって、本人より小山さんが喜んで下さったり! 勿論皆大興奮でしたね。 小山さんに言わせると、この時間が大事だそうで、次に作る物作りのヒントがいっぱいあるそうです。

「作り手と着る人が繋がり、着る人は自分が綺麗になれるものをみつけ、その過程が作り手の次の作品のもととなる。」

何とも贅沢で、幸せで・・・おこがましいけど、私の目標はこれです! 皆の笑顔があふれているこの空間。この輪をづっとづっと繋げていきたい・・・少しづつでいいから広げていきたい・・・ 今年も本当に暑い中で、熱い個展が出来て、皆様ありがとうございました。