秋の夜長の観賞会
11月11日(水曜日)
こんにちは。いよいよ11月 霜月なのに暖かい11月 なんだか調子が狂います。
今日は彩匠恒例の「秋の夜長の観賞会」の様子を、お知らせします。 毎年10月「体育の日」に倉敷美観地区内、大原美術館の裏にある「新渓園」で開催してきたのですが、今年は会場の予定があって、10月の24日(土曜日)に開催しました。 ちなみに、来年は「体育の日」に開催です!
この会は、私や学院長が京都に出向いて行ったときに目にした、「普段見る事の出来ない素晴らしいもの」をお借りしてきて、岡山の地で生徒さんに見てもらおうと思い始めた会です。皆が皆、京都まで行けないですからね・・・
気が付けばもう今年で11回目になります。 今までは本当に沢山のお取引先の協力をいただき、我儘をかなえていただきました。
今年は節目の年として、なにか今までとは違うものを・・・と考えて、彩匠の歴史を振り返る事の出来るものを展示する事にしました。
それは・・・生徒さんが購入された着物や帯をお借りして、展示させていただく!! 冷静になって、考えてみれば・・・大島や結城はもとより、小千谷縮、明石縮、塩沢紬、京絞り、牛首紬も当然にあり、人間国宝のキモノ、本爪綴れの帯、組帯、皇室の帯・・・その他にも多数のそうそうたるものが手元に揃っています。
それらの中から本人が当日着たいと思っているものを除いて、お借りして、展示する事にしました。
展示してみると、改めて圧巻でした。
展示し終わると、会場の管理人さんが「都合があるだろうけど、これだけの展示、本当に今日の夜には片づけてしまうのか? 勿体ないよ。」と声をかけて下さり、「今晩に片づけるなら、せめて展示がすんだら、一般の方に入ってもらって、一人でも多くの方に見てもらったら!?」と嬉しい声をかけていただきました。「来年は続けて二日は今のところ空いてるんだから、押さえておいて展示したら?」なんて・・・本当に嬉しかったですね~!!
勿論一般の方に見ていただくのは大歓迎なのですが、この会は、毎年、準備12時~、開場16時~20時、21時までに片づけて撤収の一年に一回限定の会です。人手もないですしね(笑)
16時開場の新渓園。勿論着物姿で・・・ お互いに着てる着物について話あったり、小物のコーディネートを勉強したりと、展示してあるものだけでなく、勉強する事沢山です。
17時半からは、展示品の説明・・・今回はモノの説明だけでなく、お世話になっている取引先も紹介しつつ・・・
まず最初は、本日の趣旨を説明。 そしてここまでの彩匠の重ねてきた催時の内容やそれぞれの意図、そしてこれからの目指すところ・・・などなどお話させていただきました。皆真剣に聞いて下さいます。感謝です!!
そして、一点一点の前でそれぞれの説明をさせていただきました。厳選したものの沢山の展示品があるので、一点一点についてゆっくりと時間を取る事ができませんでしたが、モノの特徴を説明する事に加え、メーカーさんの歴史等も含めて紹介させていただきました。一つ一つに込められている職人さんの思いも、直接職人さんにお会いしているからこそ、お話させてもらう事が出来ました。
勉強の後は・・・手作りのお弁当をいただきます。このお弁当も第一回目からお願いしているお弁当です。「味とボリュームには自信がありますが、綺麗なお弁当というのは・・・」と最初にお願いした時には言われたのですが、さすが、10年も経つと、綺麗なお弁当を届けていただきました!勿論味もボリュームも大絶賛。感謝感謝です。
食事を終えた後、説明を受けたものをもう一度見直してみると、新しい発見が沢山あるようです。本当にかぶりつき!本当に皆よく勉強します。
新渓園のお庭は美しい・・・ 管理人さんのご厚意で、日が暮れてからライトアップして下さいました。これまた違う雰囲気で美しい!!
今年の秋の夜長の観賞会は、改めて彩匠が様々に恵まれている事を確認した会でした。ご自分の持ち物を展示するために貸して下さった生徒さんをはじめ、沢山の方々にお世話になって実現しました。ありがとうございました。