成羽美術館・「月見の宴」に行ってきました。

こんにちは 今日はなんだか涼しくて少しホッとする気候ですね。 我が彩匠はご存知の通り「お稽古の為だけのお稽古はしません」の学院長のゆるぎない指針のもと、キモノを着てお出かけする場を設けています。その一つとして土曜日(22日)に成羽町美術館・流水の庭にて開催された「月見の宴」に出かけてきました。 第19回を迎えるこの催は 琴・尺八・詩吟・吉備楽等に加え、狂言、津軽三味線など多彩な内容をアマチュアの方、プロの方取り混ぜての会でした。さすがにプロの演目の狂言や津軽三味線は圧巻で、一緒に出かけていた小学生以下の子供たちも釘付け状態、まさにかぶりつきでした。舞台設営も建築家「安藤忠雄氏」による設計の美術館の魅力をを最大限生かす設営が施されていて、演目が始まる前から存分に雰囲気を楽しめるものでした。又お茶席も用意されていて、演目の緊張感と、一服のお茶の安らぎとがちょうど良いバランスを生み出していました。

 

 事前に電話で彩匠として予約をお願いしておいたので、席もあらかじめ確保していただきゆっくりと良いポジションから観賞させていただきました。当然キモノでのお出かけになります。今年は異常ともいえる気象にて、単衣のキモノに手を通すのがちょっと・・・ですがさすがに20日過ぎているので、皆がんばって単衣の装いでした。風が吹くと涼しいものの、設営のかがり火の熱に、ライトの熱に暑い!それでも演目が始まってしまえば、手元は扇子が無意識で動くものの、気持ちはすっかり雅の世界へ・・・ いつの間にか暗くなった周囲に気づき、メインディシュともいえるお月様を雲のかかる空に探す。山の陰もありお月様が顔を見せてくれたのは会が終わりを迎えた時でした。ホッとなんだか心の洗われる時間を過ごせ、心の休養と栄養をいただいたそんな満ち足りた気分で家路についたのは私だけではなかったと思います。

 

 総勢10名を超える人数でのお出かけもなんら苦にならない我が彩匠。「一度お会いした方は=友人」という不思議ともいえる我が生徒さんたちの輪にいつものように感謝しつつ、その輪の中には子供たち(子供同士)も当然に含まれている様子にますます喜びを感じた時間でした。いつも感じるんです。彩匠の七不思議の一つです。共通点は唯一つ「キモノが好き!」それだけで、年齢も生活環境も全く違う方々の集まりが我が彩匠なのですが、皆本当に仲が良い! 結構きついことも失礼なことも言葉上飛び交っているんですが・・・新しい方ももう何年もの友人のように溶け込んでしまう・・・ この生徒さんたちがわが彩匠何よりの宝物! これは紛れも無い最大の事実です。  皆さんアリガトネ。感謝してます。

 

 さて次のお出かけは・・・ そうそう10月8日の我が彩匠主催の「秋の夜長の鑑賞会」ですね。 負けないように設営を考えなくっちゃ。楽しくもあり、苦しくもある設営構想・・・ がんばるぞ!!