秋の夜長の観賞会

11月14日(火曜日)

すっかり、すっかり秋に・・・いいえ肌寒くなり、冬が近づいてきました。 気になりつつも、ブログの更新がすっかり遅くなり、本当にすみません。

ブログは更新出来ずとも、彩匠のお稽古は毎日続いております。 去る10月は着付け師達の更新月! 実技に筆記試験と年々厳しくなる基準をクリア―する為に、皆必死で頑張っています。

今回は毎年恒例の「秋の夜長の観賞会」の様子をお知らせします。

去る9月24日の日曜日に倉敷の「新渓園」で開催しました。 いつもは10月に開催するのですが、今年は会場の関係で9月開催となりました。 まだまだ日中は暑さも残り、日が落ちてからも暑かったですね。来年はやっぱり10月に開催したいなあ~とつくづく思いました。

     

今年の観賞会は「染め」のメーカーに協力していただきました。 今までと大きく違うのは、すでに生徒さん達が何人も持っている染め帯を作っている染屋さんに来て頂いた事です。 上記の最後の写真は、生徒さん達が普段締めている帯をお借りして展示しました。 さすが、仲良しの彩匠の生徒さん達、一目見るなり「あれッ!? この帯は~さんの帯だよね」と言葉が出てきます。

                    

季節がいつもと違うので、開場内に飾った植物もいつもとは少し違います。 グリーンが中心のしつらえになりましたが、さすが華やかな染物の作品達・・・かえって作品が引き立ちました。 と云うか、力のある作品達には、それぞれの個性はもちろんの事、輝き方も違います。一点一点目が離せません。

       

そうこうしてるうちに、早めに到着した生徒さん達が・・・説明の時間まで待つ事が出来ず、気になる作品を一点一点説明してもらっています。 そう、早い者勝ちです。 沢山の生徒さん達と一緒に説明を聞くより、自分で解るまできちんと学べるのは、やっぱり少人数ですよね(笑)

                                

そして・・・はじまりました。一点一点染屋さんの跡取りが、自社の作品について丁寧に詳しく説明してくれます。 染屋さんとは、本来は分業制。元になるところが、それぞれの職人に仕事を外注して作品を作り上げていくものなんです。 デザインを描く人、下絵を描く人、手描きなら絵描きのものとへ・・・型染めなら型紙を作る職人、その型紙を染める職人のもとへ・・・絞りなら絞りの職人のもとへ・・・ 染色した反物は蒸し屋さんへ・・・ のり等の不純物を洗い流して正反に・・・ めちゃめちゃザックリ分けてもよく分かるように、沢山の職人の元を通らなければ出来あがりません。様々な技法を駆使すればするほど沢山の職人の手を渡って出来あがるものなんです。

         

今回はその技法の一部、バティック染め、ろうけつ染め、型染めなどの道具の一部も持ってきていただき、丁寧に説明していただきました。 実際に現場で使われている道具を見せていただくのは本当に貴重な経験です。 この道具達ですら新しいものは作れなくなっている・・・頭を柔らかくして別の材料を使って作り出したりもしているようです。

今回協力して下さった西原さんの会社では、腕のいい職人を確保するため、又、若い職人を育てるために自社でビルを建てました。そして階を分けて職人さんがそれぞれの仕事をしています。 階段を上り下りすれば職人さん同士がコミュニケーションをすぐに取ることが出来ます。 ベテランさんの横で、新人さんが師匠の仕事を見て学びながら仕事を進め行きます。 これはより良い物を作り出す為に、欠かせない大切な事だとおっしゃられますが・・・ 若手が食べてゆけるように給料を払い、場所の提供をして・・・本当に大変な事だと思います。今の呉服業界の状況を考えると半端な覚悟では出来ない事です。 が、西原さんの目はキラキラ輝いていて・・・何だかこちらも元気が出てきます。 写真を見ると良く解りますが、最初は若くてイケメンの西原さんに遠慮してか、少し距離があったようですが、説明を聞いているうちに、すっかりいつもの皆に(笑)真剣そのもの、質問もバンバン飛び交い、楽しい会になりましたね。

             

予定時間を超えそうな勢いの説明を終えて、お楽しみの食事の時間です。 毎年同じ「さくら弁当」さんのお食事は、お弁当とはいえ、楽しみなお食事です。 「アラッ、器が綺麗になった」とか、「お弁当の彩が綺麗になった」とか感想は様々ですが、何より心のこもった手作りのお弁当は、美味しいんです!! 季節の食材を取り入れて、季節感を感じさせてくれますし、「秋の夜長の観賞会」を意識してくれているので、何だかちょっといい雰囲気のお弁当なんです。

はい、食べてる間は静かです(笑) 食べ終わると次々に話が始まり、あっと言う間に賑やかになりますが・・・ 何せ、皆が楽しみにしている時間はこの後なので・・・お箸の進むスピード無意識にですが速くなりますよね(笑)

                               

はい、皆で気になる着物を沢山ピンワークしてみましたね。 一枚の着物を何人もの人が着てみると・・・似合い方が人それぞれだったり、着物の雰囲気が変わったり・・・こういう事も大切な勉強です。 遠慮が無い仲間ですから、見る方も真剣。いいか悪いかハッキリと感想が聞けます。 「次はこんなの着たいわ~」とか「こんなの絶対自分じゃ選ばない・・・」「似合ってるからいいんじゃない」「私も着てみたい!!」「何にあわせたらいいかなあ?」「持ってるあの着物にその帯乗るんじゃない」なんて、様々に会話が飛び交います。仲良しだから、人の持ち物まで、しっかり頭に入っている(笑)

あっと言う間に予定の時間は来てしまい・・・「そろそろお開きにしましょうか?」との掛け声に、「先生、集合写真取りましょう!」と声をかけて下さいました。が・・・陳列していた着物や帯は全て剥ぎ取られてしまっていて・・・「バックが・・・庭でいいか」と撮った写真が以下の写真です。

 

何だか皆、満足そうな顔してますね。

今回も楽しい会を開催できて、ホッとしています。 協力して下さった皆様本当にありがとうございました。(片付けも生徒さん達が手伝ってくれるおかげで年々早くなっています。 ありがとね皆!)染屋の西原さん、間で取り持って下さる染の問屋さんから来てくれた雅史君本当にお世話になりました。 そしていつも影になり日向になり尽力して下さる蔭山先生、お疲れ様でした。 さくら弁当中村社長、「今年もよろしくね」のメール一つで、当たり前のように美味しいお弁当をありがとうございます。 そして、参加して下さった生徒の皆さん、ありがとうね。 さて、11月16,17日には京都へ行きます。 西原さんの職人さんの元へ、お邪魔する予定です。 現場に立ち、自分自身の五感で感じる事で、より多くの学びがあると思いますよ。

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