夏の日帰りバス旅行

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7月26日(水曜日)

今日は曇り。少し涼しい感じでホッとしますね。

去る7月17日(月曜日・祝日)彩匠ではこの時期恒例になっている、日帰りバス旅行に行ってきました。 バス旅行の行き先も毎年頭を悩ませるのですが・・・今年の行き先「作州絣工芸館」には一年以上前から決めていたのですが、今年困ったのは、「食事場所」でした(笑)

そもそも「暑い時期に着物を着て出かける会」なので、出かける先も食事場所も色々制限があります。 少しでも涼しい場所で、参加者全員が楽しめる場所、更にただ楽しいだけではなく、少し学べる事があるとなお良いかな!?年齢もバラバラなので、あまり歩くのは感心しません。 食事も15名ぐらいが皆一緒に食べれて(予約が可能)、やっぱり綺麗なところで、落ち着けるところ、雰囲気のあるところで、勿論美味しいのは言うまでもありませんし、お腹いっぱいになるとこ(笑)など、数え上げたらきりがありません。 頭を悩ませて行き先を探す・・・毎年の事なんですけどね!

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今年も17名の参加者で出かける事が出来ました。 19人乗りのバスはほぼ満席です!! 最初はなかなか参加者が増えず、全てを割り勘にする彩匠のシステムでは、参加者が少ないと、一人一人の費用が大きくなってしまいます。。。 わかっている生徒さんは、予定を調整してくれたり、御家族に声をかけてくれたりと助けてくれて、予定の予算で行けました!ありがとね!

朝九時半に教室に集合して、バスに乗り込みました。 「うまく帯が結べてない!」とか、「着付け師さんチェックして~!」とかそれぞれが好きな事を云って集まってくる姿に、バスの運転手さんも笑っておられました。

予定時間ぴったりに走りだしたバス。 朝から皆元気です。 途中で一度休憩をしたもののスムーズに走る道中、気になっていた雨が降り始めました。 「わー、結構降ってきちゃった!」と心配をしている人もいましたが、我らが彩匠には強力な晴れ女が数名! 案の上食事会場に着いた時には、雨は上がり晴れ間が出ていました。

食事場所は今回一番苦労して捜したところでした。 「和洋ダイニング ふれえばあ」さんです。 完全予約制のお店ですが、和洋折衷なんとピザまで、なんでも希望通りに作って下さいます。 5月に下見を兼ねて、お邪魔させていただきました。お食事の美味しさもですが、御主人と奥様の人柄に触れ、その日にお願いすることを決めて帰りました。

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当日は小学2年生の女の子も参加してくれました。子供用のお食事の打ち合わせに電話を入れたところ、「アレルギーのある無し、嫌いなもの、好きなもの教えてください。希望どおりに作ります。」と言って下さり、確認。「アレルギーはなし、海老は嫌い、女の子なので、見栄えの良いモノを!」と返事をいただきました。 『見栄えのいいもの』これって、かえって難しいリクエストだなあ~と思い連絡をしましたが、「ハイ、わかりました。」と。

少し早目に着いたものの、気持ちよく涼しい店内に招き入れて下さり、まず目に入ったのが、魚の形の大皿に盛られた、可愛く美味しそうなお食事。「わあ!!」と歓声を上げたのは子供さんだけでは無かったですね。 大人の食事はお弁当形式。ふたが閉まっている為に中は見れません。 ただ、皆がふたを取るのをワクワクして待っていたのは間違いなかったですね(笑)おりの中の和洋折衷のお料理に加え、もう一皿・・・アツアツの鳥のトマトソース煮!? それだけでもお腹いっぱいなのに、更にデザートが出てきます。それもフレンチトーストにアイスクリームに果物!! 「あ~!食べきれない。」「もう今晩食事いらない!!」とか様々な言葉が飛び交っていましたが・・・美味しかった事は言うまでもありません。 女の子も「極楽~!!」なんて言って皆を笑わせていました。「ふれえばあ」さん 本当にありがとうございました。 お世話になりました!!

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重たいお腹を抱えながら、いよいよ本日のメイン会場「作州絣工芸館」へ到着です。 暑い中講師をお願いしていた、「日名川茂美」先生が迎えに出て下さり、会場へ案内して下さいました。 昨年の5月にふっと思いついて寄ったこの作州絣工芸館。 忙しい日名川先生に偶然にもお会いでき、お話を聞く事が出来ました。 作州絣は残念なことに一度途絶えてしまった織り物です。 それを見事復活させたのが日名川先生です。 そんな日名川先生のお話を聞くうちに、どうしても直接うちの生徒さん達にお話をしていただきたくて・・・その場で一年以上先のお願いをして、日時も決めて帰ったんです。

帰ってきてからある生徒さんが言いました。「あの日名川先生の穏やかな雰囲気に、とっても惹かれました!」って。本当に穏やかで優しい物腰の先生です。 その先生が、作州絣の歴史や、先生との関わり、先生が復興することになった経緯や思い、その方法。そして、二度と途絶えさせないための体制について、お話をして下さいました。 先生の真摯な思いや、熱い思いが胸に迫ってきます。

そして、作州絣の柄や絣を作る技法、作製工程なども、実物を見せていただきながら勉強させていただきました。 「ここまではお見せする事はないんですけど・・・技術盗まないでくださいね~」なんて冗談を交えながら、絣の柄を作るための糸の括りまでみせて下さいました。

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続いて、奥の間に移動して、「綿繰り」(綿の繊維と種を分ける)の体験をさせていただきました。 綿を見た事がある方は多いと思いますが、その種を取り出そうとすると・・・大切なものを全力で守っている事がよくわかります。 繊維にしっかりとくるまれていて、力任せに繊維を引っ張ってもなかなか種を取り分ける事は出来ないんです。 が、二本の木の棒でこすり取るような構造のこの道具を使うと、簡単に繊維と種を分ける事が出来ます。 私が初めてこの道具を見て、使い方を見せてもらった時の驚きは忘れる事はありませんし、見るたびに「すごいな~!!」と感心します。 皆も「えぇ~!!凄い!!」と言いながら体験してましたね。

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続いて体験させていただいたのは「糸紡ぎ」でした。 ハイ「糸車」です。 今回は私にとってもこれが一番の驚きと学びでした。 糸車の映像はきっと子供の時の国語の教科書に載っていた「タヌキの糸車」だと思います。 が、この糸車でどんな作業が行われているのか・・・全くわかっていませんでした。 「大きな糸車に糸が巻き取られているのかな・・・」なんてぼんやり思っていました。「よくそう言われるのよ~」と優しく笑いながら日名川先生が説明しながらみせて下さいました。

左手に繊維だけになり、下処理を済ませた綿の繊維を持ち、糸をその上に乗せます。「左手に力は入れなくていいからね。」右手で糸車をユックリ回します。すると・・・糸に繊維が巻きついて、糸状になった繊維がするすると出てゆきます。「えっつ! 綿の繊維ってあんな風に自然に繋がっていくものなの!?」驚きでした。 一定の長さになると左手の中にある、繊維の塊と糸状になっているモノの境を指で押さえ、更にユックリ糸車を回します。「なんで?」「これで引っ張り出した糸状になったモノに撚りがかかります。これで糸になります。」「お~!!」感嘆の声が漏れます。 更に少し緩めた後で、左手を糸車に近付けながら作り上げた糸を巻き取ってゆきます!! なんと複雑な工程が行われていた事か・・・驚きすぎて言葉が出ません。

一見糸車をくるくる回しているように見える間に「繊維から糸を紡ぎだし」「紡ぎ出したものに撚りをかけ糸にする」「そして次の工程で使いやすいように糸を巻き取る」こんな複雑な工程をこなしているという事です。「糸の太さ」「糸の硬さ」「糸の均一さ」「糸の強さ」全てもこの工程で決まる! 人の感覚の凄さに圧倒されます。 そして、座布団の下には道具と一帯になっている板があった事に気付きましたかね。 それぞれの道具にちゃんとありますが、自然に自分の身体で道具を押さえ、動かないように作業しやすいように作られています。 先人の知恵の深さや繊細さに感動します。

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最後は少し場所を移動して、コースター作りです。 一人に一つ卓上の機織り機を用意していただき、好きな色の糸を選んで、黙々とコースターを織りあげます。皆本当に真剣です。一人一人打ち込みの強さが違うので織りあがるスピードはまちまちです。お嬢さんも一生懸命自分のセンスで糸の色を変えながら織っていました。 卓上の小さな機織り機ですが、機の構造はよくわかります。いい勉強になりましたね! 一人一人自分のデザインで、世界に一つだけのコースターの出来上がりです。 最後はお世話になった方皆さんと一緒に記念撮影をしました。日名川先生本当にお世話になりました。 楽しかった一日はあっという間に過ぎてしまいましたね。 参加者の皆さんを始め、旅行会社の方、バスの運転手さん ふれえばあの御夫婦、そして何より日名川先生を始め作州絣保存会の皆さま、本当にお世話になりました。 ありがとうございました。

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