認定授与式 開催

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3月14日(火曜日)

こんにちは、暖かいんだか寒いんだか・・・また寒波がやってくるとか。。。まだまだ気が抜けない天候ですね。かくいう私は、日曜日からずーっと頭痛が続いています。持病なんで仕方ないんですが、お空の上の方で、気圧の変化が激しいんだろうなあ~と勝てない空をにらんでおります(笑)

さてさて、彩匠では去る2月19日(日曜日)彩匠認定授与式「早春の門出」を開催しました。当日はお天気も良く清々しい朝でした。

9月ごろから始まる認定式の準備は、全てが手作りです。「講師、着付け師による提案や」参加者全員が参加できる「ゲーム」の内容を考えるのは勿論、原稿の一字一句から考えてゆきます。 勿論当日の技術披露者を始め、提案のモデルや、各司会者も全て準備に参加して下さる彩匠の長年の生徒さんが、この時はスタッフとしてお手伝いして下さいます。本当に何から何まで手作りの会なんです!

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私が撮れた写真は始まる前と、始まった直後のみで・・・すみません。教室にはプロのカメラマンが撮影してくれた写真が沢山ありますから、安心して下さいね。 毎回認定式の度に思う事ではありますが、これだけの礼装の着物がよると本当に華やかで、圧巻です!そして何より一人一人が自分らしい着姿でいる事が嬉しいですね!!

認定証の授与式に続き、最初に今年は一級と二級の認定を受けられた方の技術披露を見せていただきました。一級はボディに振袖(帯結びはふくら雀)を着せ付けてくださいました。二級の方は訪問着の自装(帯は二重太鼓をお道具で結ぶ)です。舞台の上で、限られた時間内で仕上げるのは非常に緊張するものです。が、今回のお二人は、余裕があるように見受けられました。頑張ってお稽古してたものね!お稽古の成果がバッチリ出ていたように思います。

続いての技術披露は、着付け師更新者のお二人でした。一人はご自身の娘さんに振袖(帯は変わり結び)を着せ付けてくださいました。もうお一人は教室の仲間にモデルをお願いして、留め袖(帯は二重太鼓)を着せ付けて下さいました。人の身体は様々で、その方に合わせて補正を入れ、その方らしい着姿を作らなくてはいけません。お二人もモデルになって下さった方と時折話をされながら、時に笑顔を浮かべながら着せ付けてくださいました。

続いて着付け師講師による提案 今年は「あこがれの帯結び」と題して、着物が着れるようになると、皆一度はあこがれる「角出し」の帯結びに取り組んでみました。あこがれるものの、ちょっと小粋な感じの雰囲気を持つ結びなので、実際自分には似合わないかも・・・と思って諦める方が多いのも事実。 なので、その角出しの基本の結びに少しづつアレンジを加え、可愛らしいものや、もっとかっこよくしたり、袋帯や名古屋帯、更には小袋でも結べるように、いくつかの角出しの変わり結びを考えて皆さんに見ていただきました。プログラムの全体の時間からいうと・・・5分で結んで! とモデルになった3名の方は時間を制限され、必死でお稽古を重ねて当日見事に皆さんの前で結んで見せてくれました。 ありがとうございました。

最後のプログラムは「功徳円満」と題したゲームです。 必ず最後は全員参加。ワイワイと楽しめるゲームを考えます。 題はいつも「何するの?」と首をひねるモノをあえてつけます(笑)今回は紗綾型の下書きがある布が一テーブルに一枚配られました。そして指抜きにハサミに針山、針山には6人分の糸の通った針が用意されています。 そうです、一人3分の持ち時間で紗綾型の柄の布巾を完成させてもらいます。糸目を揃えて、出来るだけ早く縫う。「えー縫物は勘弁してほしい~!!」と悲鳴が上がりました。 でも「一等になったテーブルには、豪華賞品があります。」と言われると突然皆真剣モード!! からかいにくる来賓の蔭山先生をもろともせず、皆一生懸命でしたね。 結局一等の豪華賞品は、たった今皆が縫った布巾だったというのが、彩匠らしいところでした(笑)

今回もお祝いのお花を届けていただきました。

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日ごろお世話になっているところからの暖かい心遣いに、感謝と喜びを感じます。会場がより華やかになり、皆も送り主の顔が思い浮かぶので、送り主の方の話で盛り上がったりしてましたね。

このように今年の認定式も無事終える事が出来ました。 お手伝いして下さっている皆は、やっとホッとします。かくいう私もやっと一段落。何をするにも沢山の方の力と知恵を借りて、彩匠は成り立っています。皆本当にお疲れ様!本当にありがとうね。

残してゆかなければいけない技術の中に、「着付け、着せ付け」の技術も含まれると思う今日この頃です。 いくら素晴らしい帯や着物が出来上がっても、それを楽に綺麗に自分らしく着る事が出来なかったら・・・ 自分で着れない人が増えているからこそ、楽に綺麗にその方らしく着せ付ける技術が無くなったら・・・帯や着物は飾るために作られているのではなく、着るために作られているのだから、着る技術や着せる技術も失われてはいけない。その一端を担うものとしての責任をひしひしと感じる今日この頃なのです。