祝 成人式  今年も無事に終わりました。

 

1月21日(月曜日)

こんばんわ 大寒も過ぎ、でも・・・寒い!! 風邪ひきさんが増えています。インフルエンザも! 気をつけてくださいね。 (かくいう私も怪しい・・・)

今年も成人式、無事!?終了しましたね。 写真はお直しの会場に来てくれたメンバーです。が、もっと沢山の着付け師が、着付け会場には出かけて、一生に一度の成人式のお手伝いをさせていただきました。 

今は、お稽古に来てはそれぞれが自分の反省点を述べています。 来年はもっと上手になりたいと!! それぞれが又、一年の目標を立てて取り組み始めています。 かく言う私も・・・前日になって、帯の下線が締まらない・・・という事態が起きました。 今まで一度も苦労したことが無い点だったので、チョー焦りました。 当日も本当に必死でしたが・・・反省点です!!  着付けってこういうことが起こるんです。 何でだろう・・・出来ていたことが、ちょっとのことで出来なくなる。いつの間にか自分の手勝手になってるんですが・・・ 日々日々勉強努力です。 技術に完成は無いのかも。完成したと、思ったら、技術は下降線をたどるように思います。 だから日々努力の積み重ねです。 

今年もお直し会場では、私の知る限りでも、二人の娘さんが具合が悪くなって、着物を脱がせ、家族の方にお迎えに来ていただきました。 一人は私が脱がせたのですが・・・お母様の振袖。比翼のついたすごく上品でいい着物でした。 帯も見事なものでしたが、うつぶしてしまっているお嬢さんの顔を見ることも無く、少しでも早く楽にさせようと、全部を脱がせました。 

「もー嫌。もー嫌。」か細い声で訴え続ける娘さんに、それ以上何も出来ずに、一緒に涙が出そうになりました。 「何でこんな晴れの日に、この子はこんなに辛い思いをしなくてはいけないんだろう。 隣に居るお母様のお気持ちはどんなだろう。 この子はもう二度と着物を着たいと思わないかも知れない・・・」そう思うと、かわいそうな気持ちと、悔しさと、腹立たしさと・・・   毎年こんな気持ちを多かれ少なかれ抱きます。 着付け師の仕事って・・・ 責任をとらなくて良い仕事なんてあろう筈がありません。 でも、同時に自分の着せた娘や息子達はどうだったのだろう・・・と不安になります。 幸いにして、彩匠の着付け師たちが着せた方で、お直し会場に来た方は今までおられませんが・・・

片付けの会場に戻ったら、着物を着たままで、沢山戻ってきてくれます。 壊れてなくてやれやれ!! 「しんどくなかったよ! トイレも行ったよ!」そう言われるとホッとします。 背が高くて、着せるのにちょっと苦労した娘さんが綺麗に帰って着ました。 話をすると、なんと実行委員さんだったとか。「忙しかったんです。でも、全然着物着てても、気にならなくて・・・先生に着せてもらって良かったです。有難うございました。」と言われて、二重の喜びを感じました。 これぞ着付け師冥利に尽きる言葉です。 

今年も喜び、悔しさ、色々あった成人式。 来年はもっともっと上手に、楽に着せれるようになりたい。彩匠の着付け師の願いです。 立ち居振る舞いの講習会も、日にちを増やしてやる予定です。 関心ある方は参加してくださいね。