今日のお稽古

 こんばんわ 今日もお月様美しいですよ。 どうやら備中国分寺周辺では、咲き誇るコスモス・夕焼け小焼け、五重の塔にお月様と、たくさんのカメラマンがシャッターチャンスを狙っておられるようです。 きっと素敵な写真が撮れるんでしょうね・・・ 写真は無理でも無心で美しい景色を眺める時間 欲しいです!!   

 

 今日のお稽古は共に20代NさんとKさん。 二人とも元気で可愛い、頑張り屋さんです。 お仕事が忙しく、お稽古がとんでしまうこともありますが、きちんとお家でも練習をされているので、「忘れてしまっているかも・・・」といいながらもちゃんと体が覚えている。  

 

 Nさんは”着付け師”のお稽古です。成人式当日の着付けに参加することが決まっているので、先生と”二人着付け”のお稽古です。時間を計って必死です。 Nさんは今回(来年の成人式)初めて参加するので、緊張と不安でいっぱい。「頭の中はすっかり秋は飛び越えて、お正月・成人式になってるんです・・・」と 「当日はしんどいけれど、楽しいし、貴重な体験がいっぱい出来るよ。」「ええわかります。皆さん楽しかった話をたくさんしてくれるから・・・」「そうねその日に向けて、不安と戦いながらお稽古してる今が一番しんどいかもね。」なんて会話をしながら手は片時も休みません。 そう!話もしながら着せれないと一人前にはなれません。本当に華奢で可愛いNさんですが、とっても頼もしい存在に成長しています。

 

 振袖の着付け、(当然変わり結びの帯まで含めて)二人着付けの場合、我が彩匠の目標は15~20分です。 一人で着せても20~30分。かなりハードなことは間違いないのですが、着せてもらう側にたつと正直立っているのは30分が限界です。

 

 もう一人のKさんは2級略礼装の自装のお稽古ですが、今日はプラスアルファーお道具を使って、半幅帯の変わり結び・”貝の口”と”吉弥”です。 この夏学院の「夏物展」で購入した「献上博多帯」を使って、「複雑な帯結びじゃ無いから逆に忘れてしまいそう・・・」と何度も何度も確認しながら一生懸命です。彼女のユニークなところは「この帯結び考えた人ってすごいなー。どんな人なんですかねえー。」と思いが広がるところ・・・ その上、博多帯特有の柄”花皿独鈷”模様(はなざらどっこもよう)の名前を聞いて「先生 何かの呪文ですか?」と・・・思わず吹き出してしまいます。 結局”花皿・独鈷”とは何なのかまで、きちんと勉強してお稽古終了です。「よし!覚えた。大丈夫!!」との彼女に、「2級の試験のとき聞かれるかもよ。」と言うと「えっ!?ホントですか・・・じゃあ試験の時最初に自分から言うことにしよう・・・ じゃないと試験後や途中で聞かれたらきっとわからなくなって、皿とドンドコドンとか言ってしまいそうだもん。」と真面目な顔で答えます。 ホントに可愛い!!

 

 単にキモノを着ること着せることだけでなく、キモノや帯についての知識、立ち居振る舞いや、着せられる側の気持ち等。キモノに関わること、出来るだけ多くを学んで欲しい・・・ 我が彩匠、学院長の切なる願いです。 

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