彩展(単衣・夏物展)

5月17日(火曜日)

こんにちは。 いいお天気で、気持ちいいですね。 

今日は教室では、来るべき結婚式出席に備えて、親子三人でお稽古頑張っておられます。 お姉ちゃんがいつもはお稽古に来られているんですが、お姉ちゃん本人も振袖を着用予定なので、振袖の帯結びはお母様にお願いしようと・・・ 妹さんの振袖とお母様の留袖はお姉ちゃんが着せ付ける!! もちろん自分の振袖は自分で着ます! 楽しくもドキドキ(やっぱり時間が決まってると、どうしてもね・・・) ご本人たちはもちろん大変で、一生懸命ですが、傍から見ていると、ほほえましいくて、うらやましいような気持ちになります。 勿論頑張って!!と応援しています。 

さて、彩匠では、5月21日~23日(土曜日~月曜日)の三日間 夏物・単衣の会を開催予定です。 恒例といえば恒例ですが・・・ 

震災のあの日からずっと、「自分に出来ることは?」と自問自答する日々です。 きっと皆さん同じなんだと思いますが・・・ 約一ヶ月後の四月に被災地の周辺まででしたが行ってきました。 離れていては見えないもの、気が付かないこと、知らないこと・・・沢山見聞きした気がします。 その中で、なんの保障も無く、でも同じように生活の基盤を失い苦しんでいる様々な方がいらっしゃる事に気付きました。 そして多くの方の善意の募金ですら、なかなか思うように使われてはいないことも・・・ 

私は呉服に関わる人間です。 民族衣装をその技術を職人を残してゆきたいと願っている人間です。 その私が出来ること・・・ 被災した地域には個人の売掛金が多くあったようで、当然回収は出来ません。 その為多くの呉服の小売り屋さんが、つぶれてしまいました。そして当然それは作り手、職人に響いてきます。 悲しい連鎖はどうしようもありません。 そして、更に着物なんていうのは生活必需品ではないので、後回しになるものです。 でも、でも民族衣装であり、日本の素晴らしい文化、卓越した技術はなくなってはいけないものだと思うのです。 

私に出来る金額なんて、微々たる物です。 でも、その微々たる物を「生かした物」にしたいと思いました。 その為に今回は展示会をします。 直接職人さんに返せるように、少しでも技術の継承に役立つように、呉服に関わるものとして、着物が大好きで、残したいと願うからこその展示会を開催します。

関心のある方はどうぞお誘いあわせて来てみて下さい。 勿論「目の正月に」でも構いません。 良いもの、本物に触れると気持ちが良いものです。 誰も押し売りのようなことはしませんから、その点は安心して!! 

  日    時  :  5月21日~23日(土曜日~月曜日)

                午前10時から午後5時まで                     

  場    所  :  彩匠教室

  内    容  :  着物(織物・染物) 帯(織り帯・染め帯)

              長襦袢  シースルーコート

              小物(帯締め・帯揚げ・半襟・懐中時計等)

            誂えお草履(お直しも可!気になるものがあれば御持参下さい)

草履スゲ職人、織物の専門家、染物の専門家 それぞれ来場されます。 ものをただ見るだけでなく、知識を勉強することも出来ます。 「ブログを見ました。」と一言おっしゃっていただければ、それで十分です。 参加者は皆さん道中お気をつけていらしてくださいね。 お待ちしております。