お稽古風景

p1000088-1.jpgp1000089-1.jpg  こんばんわ 今夜もお月様が綺麗ですね~。 

 

 わが彩匠ではお稽古日は月3回なんです。お稽古日は先生とスケジュール調整をして決めていきます。当然お仕事や、ご家族の事なんかでお休みせざる得ない事も多々あります。その為に一週分代わりが入れられるように3回なんです。 いわゆる「早い者勝ち!」状態でお稽古日が決まります。以前は一人ずつのお稽古が多かったのですが、生徒さんの人数の増加に伴い複数のお稽古が増えてきています。又複数のメリットも多々あって、たまに一人だったりすると「寂しい・・」といわれる方もおられます。

 

  午前中用事のあった私は今日は昼過ぎに教室に向かいました。 当然教室では学院長先生がお稽古をしています。大体曜日で生徒さんの顔の想像がつくものの思わぬ方がいらっしゃることもあって、「今日は誰かな~」なんて思いながら一路教室へ。駐車場にある車でわかるのです。「あ~今日は仲良しのお二人、SさんとMさんだ。」キモノが縁で知り合われたお二人は、知らない人が見ると「何十年来の友人」と疑わない程の仲良し・名コンビです。(実は知り合ってまだ2年ほどらしいのですが・・・)鋭いボケと突っ込み!!お二人のいるところは常に笑い声が絶えません。 互いに「私たち無口なんです・・・」「えっ、あ~六つ口があるのね!!」と・・・ 又お二人のすごいところは、どんな相手でも初めてあったときから、自然に輪の中へ引き入れてしまうところです。おかげで皆があっという間に仲良くなってしまいます。そこには年齢も性別も生活環境の違いも全く関係ありません。

 

 ちゃんと教室の隣部屋の事務所にはお昼の宴の残骸が・・・ 「あ~朝からずっと頑張ってる・・・」 そうなんです。多分予定は午前中のお稽古だったんです。が、「このままお昼もいいですか?」とランチを買出しに行ってまでお稽古を続けている・・・ うちの生徒さんには多い光景です。よく遊び、よくしゃべり、よく笑う。けどそれ以上によ~くお稽古をします。 もくもくと、いえいえ冗談を言う口も動いていますが、目は必死です。 お昼のお稽古のNさんも加え、3名でそれぞれがそれぞれのお稽古を。2級のお稽古をしているNさんは小紋の自装を、1級のお稽古をしているMさんは小紋の着せつけを、着せ付師のお稽古をしているSさんは近じか実際に予定のある留袖の着せ付けを・・・皆がそれぞれの目標に向けて本当に一生懸命です。

 

 一見ばらばらの事をしているようですが、キモノを着る上でも着せる上でも、又キモノの種類が違っても基本は同じことです。なので、複数でお稽古するメリットは非常に多い。一番わかりやすい話をすれば「背中」です。自分では鏡でもなかなか見にくい・・・けど複数であれば、実際に人の背中の状況を見ることができるので、自分の背中をイメージしやすくなる。又自分は何気なくできてる事でも、他人がうまくできなくて教えてもらっていることを聞いたことが役に立つことも・・・なのでうちの生徒さんは最初こそ個人のお稽古でスタートしても大抵は誰か一緒にお稽古できるかな~と、複数のお稽古を望むようになっているようです。 まあお稽古後のおしゃべりタイムも多いほうが楽しいしね! 

  

 笑い転げながらも、ちゃんと留袖の末広の扱いまでを何度も練習して、5時を過ぎて今日のお稽古は終了しました。 ご苦労様!! 「疲れた~、けど楽しかった~、晩御飯何にしよう~」といいながら帰ってゆく生徒さん達に本当に頭が下がります。負けないように頑張らなきゃ!と力をもらいます。 「さて、今日はまだこれから7時を過ぎたら夜のお稽古がある。その間に晩御飯!」という学院長にも頭が下がります。 仕事を終えてやってくる生徒さんはこれまた黙々と7時から11時過ぎまでお稽古をされる・・・皆本当に本当にすごいんです。本当に本当にキモノが好きなんです。皆普通の方たちなんですが・・・ 脱帽!!です。

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