お草履のお直しとは・・・

  

3月31日(水曜日)

こんにちは 今日は少し暖かいですね。  明日から雨降りとか・・・ 桜は・・・ お花見はお天気とにらめっこしながらでしょうかね。

さて、今日は”お草履のお直し”についてご紹介したいと思います。 一口にお直しと言ってもなかなかどこを見たらいいのかわからない!との声が聞こえてきたので・・・

草履を履いていて、一番気になるのは”痛い”と言うことでしょう。 それは・・・簡単に言ってしまえば、草履のサイズがご自分の足に合ってない。と言うことです。  昔は、履物やさんに行くと、自分の足のサイズにすげてもらえたそうですが、今は”スゲの職人”そのものが少なくて、どの呉服屋さんにも あらかじめすげあがった(出来上がった)草履が売られています。 大体23.5センチから24センチくらいでしょうかね。 それと同じくらいであれば、あまり苦痛を味わうことはないですが、大きすぎても、小さすぎても履いていてしんどいものです。 なので、彩匠では、ご自分の足のサイズに合った草履を職人さんにお願いして提供させていただいてます。 ただサイズの問題だけではなく、左右の足の違いもあれば、甲高の方も、幅広の方も、最近では外反母趾の方もいらっしゃいます。 一度自分の足にピッタリのお草履を履くと、その楽さに他の草履が履けない・・・との声を聞きますが・・・  鼻緒を緩めたり、閉めたりして、調節すること可能なんですよ!!

が、実はそれよりも大事かもしれないことが一つ・・・ 上の写真をみていただくとおわかりいただけると思いますが、かかとのゴムの減り具合!! 靴でも同じですが、かかとのゴムが減りすぎると、台がすり減ってしまいます。 そうなると靴も壊れてしまいますが、草履も同様です。 靴のように中に金が入っているわけではないので、コツコツ音もしませんから、なかなか気が付きにくいんです。 

本当は帰ってから、裏を向けて草履に風を当ててやる習慣を身に付けると、同時にかかとのすり減り具合も確認できます。

  かかとのゴムがちびています。 

  かかとのゴムをはずした所

 はずした釘の頭はちびて、なくなっています

  新しいゴムをのせ、釘で止めます。

 これで、出来上がり。 しばらくは心配せずに履けます。

一つ一つ何を見ても、職人さんの技を感じます。 日本の技術ってすごい!!  ちなみに、我が彩匠には、スゲの職人に弟子入りした者がいます。 綺麗にすげあげるには、まだまだ経験不足ですが、お直しは出来ます。 気になるお草履があれば、お気軽にお持ちください。 一つ一つ手仕事で作られた草履、新しいものもですが、昔からの物も大事にしていきたいと思っています。 どの草履にも職人さんの思いが込められて作られている物なんですから・・・