お草履

 

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6月30日(金曜日)

本日二つ目の投稿になります。

去る5月20日(土曜日)~22日(月曜日)まで彩匠恒例の「夏物・単衣 彩展」を開催しました。 年々夏物単衣、特に夏物に関しては生産数が減っていて、商品を揃えていただくのも一苦労、ましてや小売屋さんの開催する展示会もどうしても似たような日程になるので、メーカーさんや、問屋さんは本当に大変です。 そんな中でも彩匠の会場には、沢山の素晴らしい作品が並んで・・・なんてお礼を言ったらいいのか・・・と感謝の気持ちでいっぱいです。

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ハイ!! 着物・帯・小物に至るまで本当に沢山の作品が・・・本当にありがたいです。彩匠の展示会は、年に二回しかありません。 その展示会は、必要な方は買い物して下さればいいのですが、本来の目的は、沢山の本物を実際に見て、触って自分の感覚でわかるようになると言う事です。 さらに、自分の「好き」なモノが似合う人実際には少ない・・・なので沢山のモノを実際に当ててみて、顔映りを見て自分に本当に「似合う」モノを知る。目的はそこにあります。 職人さんが丹精込めて作り上げたものをちゃんと着るためには、着て出かけた先で、例え見ず知らずの方にでさえ、「綺麗だなあ~ よーく似合っている」と褒めてもらって完成です。 洋服ではあり得ない事ですし、下手したら今のご時世「セクハラ!?」なんて事にもなりかねませんが・・・着物を着ているとわりと普通にある事なんですよ。「いいもの見せてもらったわ!」とか「目の正月させてもらった。ありがとね。」なんて言われる事も!! なんだ、やっぱり皆着物好きなんじゃん!と思う瞬間です。 あ、脱線しました(笑)

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だから彩匠の展示会には、小さな子供さんがいても大歓迎です。だれか遊んでくれますし(笑) だから彩匠の展示会では皆が一列に並んで、プロの話を聞き入る、質問攻めにするなんて言うのも普通の光景です。 時間が経つと・・・会場の教室内は人でいっぱいになります。

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そして事務所の方では、誰かが草履をすげてもらっています。 彩匠では自分の足を見て、足に合わせて草履をすげてもらいます。 だから足が痛い!そんな草履を履いている人はいません。 世の中痛い草履で苦しんでる方、結構いらっしゃいますが!? 新しい生徒さんは目の前で見る草履のスゲに非常に驚いて、食い入るように見ておられます。が、これもまた彩匠では普通の光景です。

人が多くなると学院長と私は大忙し、写真は全く撮る事は出来なくなります。 柄の質問、織りの質問、染めの質問、TPOの質問、着物と帯と小物の格合わせなど・・・生徒さん達が、普段の勉強の中でもやもやしていた事が、腑に落ちる事が多いタイミング! とってもとっても貴重な時間なんです。 今回も本当に恵まれた時間を過ごす事が出来て感謝しています。 この恵まれた機会を用意して下さった、取引先の皆さん本当にありがとうございました。そして恵まれた環境を理解して、時間をやりくりして会に参加して下さる生徒さん達にも本当に感謝します。 皆さん本当にありがとうございました。

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6月26日(金曜日)

こんにちは。今日はすごい雨降りですね。 でも、九州では比にならないほど降っているようで・・・被害が出ない事を祈ります。

先週の20日の土曜日と21日日曜日の二日間 彩匠では「お草履の勉強会」を開催しました。彩匠の6月は、毎年何かを「勉強」する会を続けてきています。実はお草履に関しては、10年ほど前に(もう10年も経つのかと驚きですが・・・)一度しっかり勉強をしています。が、嬉しい事に新しい方も増えてきている事を思うと、もう一度勉強をしてもいいかも!と開催を決めましたが・・・ 嬉しい事に我が彩匠には、10年前に学んだ方が、現在もいらっしゃいます。当然その方々も勉強会には参加される訳で・・・参加者全員が学ぶことがなければいけません。

考えた末に、制作現場を知ってもらおう、職人さんの思いや、技術の素晴らしさを学んでもらおうと思い、メーカーさんに無理を言って、取材させていただきました。 職人さんの仕事現場は、ある意味神聖・・・部外者がずかずか入っていい所ではありません。が、思いを酌み取って下さり、写真撮影や、ビデオ撮影をさせていただきました。写真だけでなく映像で見ることにより、少しは職人さんの仕事の様子や大変さを感じてもらいたい・・・そんな一心で取材をさせていただきました。

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講師は、代表して「スゲ師」の蔭山先生にお願いしました。 実は今回は、職人を束ねるメーカーの社長さんにも講師をお願いをしてみたのですが・・・「どうしても無理」という事で、残念でしたが、その分お話していただいた事を、講師の口から、さらに私の口から皆に伝える事が出来たと思います。

技術を守るために、日当、出来高制だった職人工賃を、職人を「社員」として雇うことにより、安定した環境を提供・・・でもそれは会社側からすると本当に大きなリスクです。その上、今までの作業環境の悪さを改善するために、様々な環境整備や、頭を柔軟にする事により、作業効率の上がる方法を積極的に取り入れるなど、その真剣な取り組みには本当に頭が下がる思いです。自分に出来る事は何だろう!とおのずと考えてしまします。

講師の紹介のパネルに、今回の勉強会の資料です。今回の資料は自分で学んだ事を書き込み、自分独自の資料になるように作ってあります。

さて、準備の出来た教室の風景です。

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今回は、制作にもスゲにも手のかかる雨草履が、皆さんのご厚意で、全色揃いました!!今年の彩匠の行事は、本当によく雨が降りました。 その時つくづくこの雨草履があって良かったなあと感じました。 普段は注文して2~3か月待たないと手に入りません。本当に優れモノです。 手に入れて履いてみればその価値は誰もが認めざるを得ないと思いますよ。

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今回は、夏物中心の草履たちです。夏物は、非常に生産量が少ない(需要が少ないからおのずとね~)これだけの種類が一同にはなかなか見れません!!

でも、10年前にお草履の勉強会をしたときには、教室中あふれるほど草履が並んだんですが・・・これが現実です。 需要が減れば、おのずとモノは作れません・・・だんだん受注生産になっていくのは仕方ない事なんですが、ちょっと悲しくなったのは私だけでしょうか・・・

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そして、今回は生徒さんから「下駄が欲しい!!」とリクエストがありました・・・下駄を手に入れるのは、ある意味草履より難しい・・・ですが、リクエストがあれば仕方ありません・・・直接出向いて行って、下駄の台だけでなく、鼻緒もチョイスしてきました。

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そして、更に御縁があって、紅梅の浴衣や「竺仙」の浴衣が数点やってきました。ある時しか見れないものですから、一緒に展示しましたよ。

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準備が整って、ひと段落。珍しく学院長が、「まだ皆見てないから、申し訳ないかなあ~。でも、中学生の孫にね・・・」と下駄を一足スゲてもらいました。右近、刷毛目の塗下駄に、赤い可愛い鼻緒をすげてもらいました。 可愛い下駄の出来上がりです。

本来下駄と草履のスゲ方は全く違います。なので、下駄をスゲれても、草履はスゲる事は出来ません。 もっと言えば男性もののスゲも違います。それぞれにスゲの職人さんがいらっしゃいます。が、蔭山先生は草履も下駄も男モノも全てをすげる事の出来る、貴重なスゲの職人さんです。 すごい方なんですよ~!!

さて、いよいよ勉強会の始まりです。今回はあくまで勉強会なので、20日の土曜日は午前の部、午後の部、夜の部の三回、21日の日曜日は午前の部、午後の部の二回の予定です。生徒さんたちは皆自分の都合のいい時間に参加してくれます。

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一回目の開催は、講師もこちらも話の仕方や各資料(ビデオや写真、草履の素材・皮やコルク代、天の台)を使っての説明の流れ・・・ちょっとアップアップだったかもしれません。でも和気あいあいと質問や疑問を口にして、いい勉強会になったと思います。 勉強会が、ひと段落してから下駄をすげてもらっているタイミングでやっと写真を撮ることを思い出して・・・すみません!!

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二回目の開催は一番沢山の方が参加でしたね。中には彩匠に来られるのは初めてという方もいらっしゃって、嬉しかったですね。こうして改めて写真を見ると、いかに皆が「かぶりつき」状態で、学んでいるかがよくわかります。

各資料で学び、更に下駄や草履一足づつから、それぞれ名称に始まり、格や、用途様々な事を学びます。「知っているようで知らない事、沢山あって、びっくりしました。」「考えたこともない事も沢山ありました。」「足元の大切さが、本当によくわかりました。」などなど嬉しい感想を沢山いただきました。

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夜の部は、さすがに講師も疲れが隠せません!!が、昼間とはうって変わって、三人が自分たちのペースで、しっかりじっくり学んでいました。 「皮って光沢が無いものだから、光っているものはすべてビニールだと思っていました。」という驚きの発言もありました。(皮の上からエナメル加工がしてあるので、光っていても皮です。)「お草履の勉強会って、何を勉強するのか、とっても疑問で来たのですが、こんなに沢山勉強させてもらって、驚きました。参加して良かったです。」と嬉しい声も聞けました。終わってみれば22時をゆうに回っていましたね。講師の蔭山先生本当にお疲れ様でした。

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さて、21日日曜日の午前の部の始まりです。この回は、10年前の勉強会にも参加された方が多数いらっしゃる回です。一番今回の内容の善し悪しを判断する回です。講師も私も緊張が・・・でも、昨日の疲れもあって、更に皆の暖かい雰囲気に、「昨日遅くまでこき使われてました・・・」という愚痴から始まった回でしたね。ただ、皆の真剣さは、疲れきっているはずの講師をのせて、どんどん広がってゆきます・・・講師をのせて学ぶ大切さを肌身で感じた回でした。皆の資料はどんなものが出来上がったのでしょう・・・いつか皆の資料を突き合わせて見たいものです。帰り際に恐る恐る、「更に学べたことはあった?」と聞いた私に、「沢山知らなかった事がありました。またしっかり知識が増えました。ありがとうございました。」と答えてくれた長年の生徒さんの言葉に、心底ほっとしましたこちらこそ「ありがとう」です。

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さて、いよいよ最終回です。 講師も「やっと最終回。やっとここまで来ました!」から始まった回でした。この回には、前日も来られていた方が、再び参加されたり、仕事を一生懸命調整して参加してくれた方が多かったですね。 学ぶ機会を真剣にとらえてくださる姿には、こちらも本当にやってよかった、やりがいを感じさせてもらいます。少人数の日曜の昼下がり、参加者は熱心に聞いてくれる姿に、講師も「本当にここの生徒はすごいなあ、やりがいがあるよなあ~」と・・・ 最後の写真は「京小町、後丸の塗下駄」浴衣だけでなく、着物の時にも足袋を履いて履ける下駄です。着物でも履きやすいような鼻緒を選んでスゲてもらいました。

今回も沢山の方々に支えられ、助けていただきこの勉強会を開催できました。 学院長と彩匠を立ち上げるときに決めた事「他の学院では出来ない事をする。わざわざ彩匠を選んでお稽古に来て下さる方々に、ここでしか学べない事を提供し続けていく。生徒さんの為に、職人さんの為に、かかわって下さる全ての方の為に、全力で・・・」でも、それって私たちがどんなに願っても、協力して下さる方々がいなければ成立せず、そしてそれを受け取って下さる方がいなくても成立しない・・・ 今回改めてその和がここにある事を強く感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 皆さん本当にありがとうございました。どうぞこれからもこんな彩匠ですが、よろしくお願いしますね。

そして、勉強を始める前に言った事忘れないでくださいね。「知識」を与えてもらう事に鈍感にならないで、感謝を忘れないでください。感謝かあれば、一人づつ出来る事があるはずです。一人一人の大切な責任!皆で一緒に果たしてゆきましょうね。

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2月26日(水曜日)

こんにちは。 「2月は逃げる」・・・もう後2日で2月も終わり・・・ オリンピックも終わり・・・早いなあ~

彩匠では、認定式を終えて、ホッとすると同時に、認定式の最中に草履の「パタパタ」と言う音が気になり、急遽「お草履のメンテナンスの会」を23日と24日の二日間開催しました。 

彩匠がお世話になっているお草履のスゲの職人さんは、一人で、お草履も、下駄も、そして男性の履物雪駄もすげることの出来る、凄い技術を持った方です。 

草履が「パタパタ」と音がするのは、草履が足に合ってないからです。 少し足より大きいと音がします。 小さくて痛いのも辛いですが、大きな草履も実は足の変なところに力が入ってしまい、やっぱり疲れますし、綺麗な着物姿にはなりません。 

長く履いていると、少しずつ緩んだり、人間やせたり太ったりすると、当然足もサイズが変わります。 

美しい着物姿に欠かせない、自分の足にあった草履を履くことは、健康にもつながります。 

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二日間たくさんの生徒さんが、お手持ちの草履をたくさん持って、「とりあえず持ってきました・確認してください!」から始まり、「これは痛いんです!」「これは音がするんです。」「いただいた物なんですが、何でしょう?どんな時に履けますか?」「鼻緒だけ替えてもらえますか?」「かかと変えて貰ったほうがいいですか?」など、思い思いに、プロに見ていただいて、必要なものはお直しをしていただき、駄目なものについては、何故駄目なのかを教えていただき、最後まで履きつぶすことの大切さまで教えていただきました。 

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写真は、前が緩んでいるので、裏を開けて、鼻緒の長さをきちんと調整してくださっているところです。 皆が沢山いる時は写真撮れなくて・・・

急ではあったものの、二日間でものすごく沢山のお草履を直していただいたので、可愛そうに職人さんの手は、腫れてしまいました!! でも、ありがとうございました。 これで、又安心して皆お草履が履けますね。

何より今回嬉しかったのは、彩匠では以前からお伝えしてきた、「保管方法」や「草履を方チビさせない履き方」等の、大切に長く使うための方法が、きちんと実践されていることを確認できたことでした。 皆偉い!! 草履を作ってくれた職人さんに敬意をはらう事でもありますからね。 

本当に急ではありましたが、実りの多い二日間だったと思います。 蔭山先生本当にありがとうございました。 お疲れ様でした!!

9月12日(月曜日)

こんにちは。 いいお天気・・・暑いですね~ 

さて今日は「草履のスゲ&修理ショップ」について紹介しますね

まず草履のスゲ・・・「スゲってなに?」ってところからでしょうかね。 スゲなんて言葉聞かないですものね。 簡単に言えば草履の台に穴を開けて、その穴に鼻緒を通して結びます。 そして裏をとめて草履の完成。 

     

お店では台と鼻緒を別々で見ること少ないですね・・・ (私も最初見たとき何これ?と思いました。) 今はスゲの職人さんも減ってしまっているので、大体23,5から24センチくらいにすげあがったものが店頭には並んでいます。 が、昔は皆草履も、下駄も台と鼻緒がバラバラで売られていたそうです。 だからその場で自分の足のサイズにあわせてすげてもらって持って帰っていたので、今のように「痛い」と感じることは少なかったんだと思います。  今回は、上の写真のような状態の草履がやってきます。 ご自分で好みの台と鼻緒を選び、目の前で職人がスゲてくれます。 オリジナルな上に、痛くないはきやすい草履が出来ますよ。  今回来ていただく職人はこの道35年以上のベテランです。 日本全国に「この職人の草履しか履かない。」と言わしめるファンを多数持っておられる方です。 (とても履きやすい、足に吸い付くような感触です。)  どうぞお試しあれ。  何が他と違うのでしょうか・・・ 少し写真で比較してみます。

  

上の写真左側は一般的な草履(ちょっと極端ですが・・・) 右側が職人の草履です。 赤いところ(先つぼ、丹頂と言います)台との隙間を見てください。 どんなに足の細い人、薄い人でも指が入りません。 甲高だったりすると全く無理です。 ここまで極端ではなくても、足が痛くなる原因の一番大きな点です。

   

上の写真 今度は後ろの鼻緒の入っている角度を見てください。 片方だけの台を見ても左二枚の写真(一般的な草履)は鼻緒の向きが違います。 右の写真(職人の草履)は少し外向きにねじって穴に差し込まれています。このちょっとしたひねり、ねじりがぞうりの履きやすさを天と地ほど変えます。 鼻緒と鼻緒の間に距離が生まれるので、指で広げなくても自然に足が入ります。 先つぼに向かって鼻緒が傾く(ねじれる)ので角度が出来ます。その角度が、足の角度に沿ってくれるので、鼻緒が当たって(先つぼの少し上の辺りですかね)痛いということもなくなります。 

今回は、足が痛い草履のお直し、逆に緩んでぶかぶかして足から離れて遊ぶ草履のお直しやかかとのちびてしまった草履のかかと打ち変えや、台は良いけど鼻緒が痛んでしまって・・・ なんていう鼻緒を変えることも出来ます。 又この草履はどういうものなんだろう?とお手持ちの物の確認もしていただけると思います。 よくあるんですよ。「母の草履で、捨てようかと思ってるんですけど・・・」と持ってこられたものが、今では作ることの出来ない貴重なものだったりすること!! サイズを直してもらえばご自分ではける草履が増えますよね。 新しいものを買い足すだけでなく、ご自分の持ち物を再確認、再出発させる機会にしてくださると嬉しいです。 一足一足手作りですからね。 作った人の思いはどの草履にもこもっているはずです。 駄目なものは駄目!と言いますし・・・ 

更に今回は、草履メーカーさんも協力してくださって、 草履の素材をそれぞれ見せていただくことが可能になりました。 皮そのものやなめした皮(台に張る前の状態) 台(コルクで出来ています) 鼻緒の中の紐など・・・ 普通では絶対に見ることが出来ないものです。この機会に、和装に欠かせない草履。 着物を持っている方なら絶対持っている草履について、知ってください。 日本には良い言葉があります。「足元を見る」意味は・・・皆さんご存知ですよね。 「装いの要は足元にある」とも言います。足が痛いとまっすぐ立てません。どんな素晴らしい着物や帯を身に付けていても、腰が伸びない変な姿勢では台無しです! 足の痛みは頭痛にも繋がりますし・・・ 痛いと思うと着物を着ることさえ億劫になりますよね。この機会をしっかり活用してくださいね。 自分で思う以上にあなたの足元見られていますよ!! 

9月9日(金曜日)

こんにちは 今日は久しぶりに蒸し暑い一日でしたね。 ちょっと気が緩むとこたえます・・・

さて、昨日お知らせしたように、今日からはnana cafe でのイベントを一つづつ詳しく紹介してゆきますね。 

今日は「職人の間」についてです。 残念ながら、スペースの関係もあって、案内の葉書きには載っていませんが・・・ 実はこの会を開催する上で、私がもっともしたかったのはこの内容です。  昨年5月の会で型紙を出したときも同じ思いでしたが、「職人の仕事について、一般の私たちには知る機会が無い!」 知りようも無い技術を残そうなんてどだい無理な話です。 まずは職人の仕事を、技術を、その素晴らしさを知ってもらいたい。 これは私が仕事をする上での全ての動機であり到達点であり原動力ともいえます。

簡単なのは職人さんに現地に来ていただき、その技術を目の前で見せていただくこと。 確かに可能な職種もありますが、実際にそれをすることは、職人の仕事の手を止めることになってしまいます。 多くの職人は出来高制で生活しているため、それはそのまま職人の生活にかかってきます・・・ でも、知ってもらいたい!! 

今回は一組の帯職人の師匠と弟子の姿と、呉服業界では、最初に消えてなくなるだろうと言われている草履の若手職人二人の姿を写真にて紹介しようと思っています。  ここでは少しずつ作品も紹介しておきますね。

  

まず 最初は帯の職人さんです。 師匠はそろそろ80歳になろうかという伝統工芸士の方です。昔の職人は、機織の音を聞いただけで、なんの帯(帯の種類)を織っているかわかったそうです。 そして本当にすごい人になると、音だけで帯の柄までわかったそうですが・・・この師匠は現代に残る数少ない本物の職人です。 そして、今も新しい柄を考案し、新しい技法を試し、箔を作ること、糸を染めることから取り組む研究熱心な方です。  

そして昨年その職人の元に弟子入りしたのは20歳の女の子でした。 帯問屋さんの娘さんだったせいもあり、沢山の呉服に囲まれて生活していましたが・・・ その中でも師匠の帯が大好きで、親御さんの心配を知りつつも、仕事の大変さを知りつつも弟子入りを志願したといいます。 見かけは普通のいわゆる今時の女の子です。 真っ赤な付け爪に長い付けまつげ、色の白いすらっとした美人ですが・・・ 機に向かう姿、教えをこい、仕事に向かう姿は圧巻です。 「好きこそものの上手なれ」こんな言葉がありますが、日々温度、湿度全てが影響する機織の仕事はそんな言葉では補いきれない大変さがあります。 けれど彼女はいつも前向きに日々日々精進を重ね、自分を受け入れてくれた師匠とその奥さんに、支え続けてくれる家族に感謝しつつ頑張っています。 

  そんな彼女の最初の作品です。 帯地をバッグにしてみました。 「間道」という古来からの柄ですが、こうしてみると思った以上にモダンです。 着物だけでなく洋服、ジーンズなんかに持っても素敵!!

    こちらは師匠の作品です。 着物のバッグは小さくて、少しでも荷物が増えると困ります。 今は悩んだ末に紙袋をもたれてる方多いと思いますが。 帯地で作ったトートバッグです。 マチもあって、沢山入りますが、スッキリして邪魔になりません。 いつも使う人の事を考えているからこそ出来上がってきた作品です。 

        

続いて、草履の職人を紹介しましょう。 草履とはごくごく簡単に言っても 台を作る職人 鼻緒を縫う職人 鼻緒の先つぼを縫いとめる職人 鼻緒を曲げる職人 鼻緒を台にすげる職人と数多くの人の手を通って出来上がります。 全て手作業。 その中の一人でもいなくなったら草履は出来上がりません。 だから最初になくなるだろうと言われています。 着物や帯にお金をかけても草履まで目を向ける方は本当に少ない・・・ でも草履が無くなったらどんな高価な装いがあっても、出かけることは出来ないんですよね・・・

今回は、技術を守るため、後継者を育てるため、本来出来高制の給与体制を見直し、生活の保障を与えるためあえて会社の社員として迎え、後継者を残そうと努力している大阪の草履メーカーから 台を作る20代の職人と鼻緒の職人(30代)の二人の若者を紹介しようと思います。 二人とも大学(大学校)を卒業して職人になりました。 二人とも実家は呉服や草履とはなんの縁もありません「何でこの仕事を選んだの?」 と聞くと二人とも「ものづくりがしたかったから」と言います。 が、見よう見まね最初はきっと本当に大変だったと思います。 「まだまだです」という彼と、「たいしたことしてないですよ」とクールに淡々と仕事をこなす彼 私には対象的に映りましたが、彼らがいるから少しは安心です。 

 これは最近復活させた草履 「三味型」と言います。三味線の胴の形に似ているところから名前がついたそうです。 後ろの角も細くなっているので、とってもスマート。 一見何が違うのかわからないのですが、「きれい・・・」と感じる草履です。

 これも最近復活させた草履です。 「じかずけ」と言います。 何が大きく違うかわかりますか? そう台が薄いんです。(この台に鼻緒をすげるのはとっても難しい・・・) 昔は芸者さんや舞妓さんが普段に履いていたそうです。 台も小さく薄いので、いつも足元に注意を払い、脚の指に力を入れて履かないと足袋が汚れてしまいます。 そう、足が大きくならないように、綺麗に足を運ぶように、いつも訓練していたそうなんです。 今のひたすら楽な草履を求める私たちとは大違いですが・・・ ですが、今でも足元に注意を払うことは、綺麗な動きや、着物姿では洋服より目立つヒップを綺麗に保つことに繋がるかもしれません!!

ここでは作品を紹介しましたが、会場では、特に草履に関しては、仕事をしている様子。 草履の製作の様子を写真でパネルにして紹介しています。 なかなか見ることは無いと思いますので、是非パネルを見に来ていただきたいと思います。 そして、同時に若い職人たちが丹精込めて作り上げた作品たちも手にとって見ていただけると幸いです。 

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